【無料記事】【記者会見 J1第12節 福岡－川崎】「判断の部分をどうやっていくかをチームとして突き詰めていきたい」／鬼木達

2024年05月07日 21時22分　
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2024明治安田生命J1リーグ 第12節
日時：2024年5月6日（月）14:03キックオフ
会場：ベスト電器スタジアム／9,174人
結果：アビスパ福岡　１－１　川崎フロンターレ
得点：［川崎］山田新（75分）、［福岡］紺野和也（85分）

◎鬼木達監督（川崎）；
Q:試合を振り返って
「やはり先制したので勝点３を拾いたかった、そういうゲームです。ゴール裏に多くのサポーターが来てくれましたし、その期待に応えたかった。そういうゲームだったと思います。最後の最後まで選手は走ってチャンスも作ってくれましたが、逆に自分たちのミスから多くの難しい時間を作ったと思いますので、その両方、しっかりと修正する部分と継続していく部分を次につなげていきたいと思います」

Q:福岡さんが左右に岩崎選手と紺野選手とパワーを持てる選手を入れてきて、終盤にかけて苦しめられましたが、あそこをどう対応されようといていたのでしょうか？
「お互いに点を取りに行く場面だったと思いますので、そこのリスクのところももちろん考えながらも、逆にひっくり返せばチャンスの部分もありましたので、そこはやり合いの覚悟で挑みました。ミスがなければもう少し彼らも押し込んで自陣に押し戻すこともできたと思いますけれど、そこのところで自分たちが少しミスをしたことによって、相手に前へ前へという勢いを出させてしまったと思います」

Q:そのミスの部分ですが、選手の疲労が影響しているのか、それとも普段から取り組むことが必要な部分があるのか、その辺りはいかがですか？
「当然疲労もあると思いますけれど、やはり判断のところだと思います。今日の相手のシステムで言えば、どこが空いていて、どこがプレッシャーがかかる場所なのかというところをジャッジできれば、もう少しスムーズにボールを運べたと思います。そこは共有していましたけれど、多少なりとも疲労があり、ミスが起きる時は判断の研ぎ澄まされた感じが少し遅れた時だったと思います」

Q:先制点を取った山田選手について一言いただけますか？
「トレーニングから、いつも100％でやっていますし、ああいう一番苦しい時間で、なおかつエネルギーもかなり使っている状態で決め切れるというのは、彼の一つの特長でもありますので、今後の試合にもつながるプレーだと思います」

Q:後半は家長選手を入れる時に中央にポジションを変えましたけど、もしかしたらエリソン選手を下げるのではなく山田選手を下げるという判断もあったかもしれません。山田選手を残した判断というのはどういったものだったのでしょうか？
「もともと中央で活きるタイプでもありますし、そこは（山田）新の運動量と突破というのは、いつでも中央で使いたいなという想いと、前半でエリソンがイエローカードもらったことと、スタートのところが少し危ないなという感じがあり、ここは一人減ってしまうとアウェイなのできついので、そこは割り切って早めに交代しました。前半のところで少しボールの動きがそんなにスムーズではなかったので、そこも含めてアキ（家長）を入れてタメの部分を期待しながら、ああいう形にしたというところです」

Q:後半、中盤の選手を代えてリズムを出そうとしたと思いますが、なかなかそこが上手くいかなかったように思います。その辺りの中盤の選手を代えた狙いと、上手くいかなかった原因をどう捉えられていますか？
「捉え方ですけど、逆に自分たちの中ではボールがスムーズに動いている時間も、押し込んでいける時間も見てとれましたけれど、ただ実際にどうしても個のところでのミスという部分が少し遅れてしまったところかなと思います。見えているからこそ狙いたくなってしまう。そこのところのジャッジというのをどうやっていくかというのを、またチームとしても突き詰めていきたいなと。ああいう時こそ、少し刻んででも正確にやらなければいけないところがあったと思います。そこはまだまだこれからかなと思います」

Q:本当に積み上がってきて今日も試合の入りだとかすごく良いリズムもあったと思います。５月というのは監督の中ですごく力を入れられているところだと思いますが、今日勝ち切れなかったところも含めて選手たちにどういった言葉を掛けられたのか、今後に向けてこの５月をどう戦っていきたいかを教えていただけますか？
「（選手にも）同じような話をしています。というのは、どっちが勝ってもおかしくないようなゲームだったということ。それは自分たちのミスからリズムを相手に与えた部分もありますし、逆に自分たちが勝ち越せる決定的なシーンも作っていましたので、良いところは突き詰めてやっていく。また修正しなければいけないところは、この短い期間ですけれどもしっかりと修正する。質のところになると思います。本当にパスをちょっとずらさないとか、今日はかなりいろんな選手が相手に足を引っかけられていたので、そこのところは判断のところだと思うんですよね。そこは突き詰めてやっていこうと思います。そういう話はしています」

［武丸善章＝取材・写真／中倉一志＝構成］