「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント 天皇杯準々決勝 福岡-湘南】「一番上を目指して選手一丸となってやるだけ」/佐藤凌我/井手口陽介

天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 準々決勝
2022年8月30日(水)19:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/3,325人
結果:アビスパ福岡 3-1 湘南ベルマーレ
得点:[湘南]鈴木章斗(4分)、[福岡]山岸祐也(44分、67分)、佐藤凌我(73分)

◎佐藤凌我選手(福岡);
Q:まずはベスト4。クラブの記録を更新したということについてはいかがですか?
「もう本当にアビスの歴史乗り換えることができて、その一員としてこうやって今年プレーすることができて嬉しく思います」

Q:前の3人で裏を狙って、非常に効果的な攻撃が多かった印象です。そして3点目は凌我選手ご自身のゴールでした。攻撃の手応えというところはいかがでしたか?
「本当に良い狙いでというか、いいシーンもたくさんありましたし、怜樹が背後に抜けたり、(山岸)祐也くんと自分がうまく繋がってゴール前に向かったり、ヒロくん(前寛之)や(井手口)陽介くんが前に関わって来たり、本当に良いシーンがたくさんあって、それが形になって結果が出たのでチームとして良かったなと思います」

Q:本当に前の3人のバランスが良かったですね。
「そうですね。試合前も話していましたし、怜樹の特徴というのは自分も祐也くんもうまく理解しているので、そこをお互いに引き出しながら、チームみんなでそこで狙いを持ってやれたかなと思います」

Q:開始早々にいきなり点を取られて、その後も湘南さんは前への勢いが強かったと思います。同じような状況で新潟、京都にはやられましたけれど、その時間帯を耐えて点を取ったというところも大きかったのではないでしょうか?
「本当に失点が早かったんですけれど、誰1人、後ろ向きになることなく前向きにプレーして崩れることがなかったですし、前半最後に決めた形、粘り強い守備から1本決めた形というのはアビスパの良いところでもあるので、こういう試合が多くできるように頑張っていかないといけないかなと思っています」

Q:とりあえず、ベスト4以上という目標は達成しましたが、ここまで来たらあとひとつ、ふたつと行きたいところですね。
「本当におっしゃる通りです。監督もシーズン当初に『ベスト4という目標を立てているけれど、その目標をより高いものに変えていけるようにやっていこう』とおっしゃっていたので、本当に一番上を目指して選手一丸となってやるだけだと思います。一生懸命に頑張ります」

Q:3点目のシーンですが、あそこは自分にパスが来ると思っていらっしゃったのですか?
「そうですね。祐也くんは『見えている選手』ですし、タイミング的には良い形で抜けられていたのでパスが来るかなと思っていました。ヒロくんが横に付いてくれていたのも見えていたので、一瞬、バスということも頭をよぎったんですけれども、ボールをオープンにおいて右足でファーに蹴るというイメージもあったので、トラップとシュートまでうまくいったかなと思います」

Q:直近のリーグ戦では、攻撃をしているものの点が取れないという試合が続いていましたが、監督はトレーニングの成果が出たとおっしゃっていました。
「間違いなくカウンターの質、奪った後の質というのは、今日はゴール前ですごく質が高かったと思います。それがあのゴールに繋がったと思うので、アビスパらしい得点というものが今日は取れたんじゃないかなと思います。こういう得点、プラス相手を押し込んで崩すというっていう得点も取れるように、もっともっとバリエーションを増やしていけたら良いのかなと思います」

◎井手口陽介選手(福岡);
Q:点差ほど簡単なゲームではなかったと思います。今日の試合をどのように振り返っていらっしゃいますか?
「チームとして立ち上がりから前から行って、アビスパらしさというものを出していこうと言っていた中で先に失点してしまったんですけれど、それ以外はすごく前から行けて、チームとして相手のやりたいサッカーをさせなかったのが良かったんじゃないかなと思います」

Q:同点ゴール、そして逆転ゴールは、井手口選手が高い位置でボールを奪ってから始まりました。
「あそこは取りどころというわけではないですけれど、前の選手たちがしっかり前から追い追いかけてくれているんで、すごく僕たちも狙いやすかったという部分もありました。チームとして狙っていたような形が出て良かったです」

Q:いつも監督のお話を聞いていると、井手口選手は十分に活躍してくれているけれど、もっともっとできる選手、もっともっとやってほしいと話されています。試合を見させていただいていると、試合ごとにどんどん良くなっているイメージがあります。
「やはり守備だけではなくて、攻撃面でも要求されている部分はすごくあるので、今日の2点目のように、ボール取ったあとに、そのまま前に絡んでいけるようなシーンをもっともっと作っていけたらいいかなと思います」

Q:また代表に復帰するという想いを持って日本に戻ってこられたわけですが、少しずつ、少しずつ、ご自身のイメージに近づいてきている手応えはありますか?
「どうだろうな。もうちょっとだと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ