「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J1第6節 福岡-鳥栖】「まだクオリティが足りない。もっと積み上げていきたい」/柳貴博/宮大樹

2022明治安田生命J1リーグ 第6節
2022年4月1日(金)19:04キックオフ
会場: ベスト電器スタジアム/ 7,993人
結果:アビスパ福岡 0-0 サガン鳥栖

◎柳貴博選手(福岡);
Q:合流3日目だと思いますが、その中で試合に起用されたということで、監督から求められていること、そして今シーズンやるべきことについて、どのように考えてピッチに立ったのかを教えてください。
「短い期間の中で、どれだけチーム戦術を自分の中に吸収できるかを考えていました。その中で監督に求められたことは、守備の連係のところで声をかけて入ること、あとはチャンスがあればアシスト、得点という結果を残してほしいと言われました」

Q:実際にピッチに立ってみて、どのように感じられましたか?
「アビスパ福岡にとってはすごく大事な試合でしたから、自分が福岡に来て最初のプレーが九州ダービーだったということは、すごく運が良かったし、ありがたかったです。その中で試合に出て結果を残せたら最高でしたけれども、まだまだクオリティも足りなかったですし、もっともっと積み上げていきたいなと思います」

Q:足りなかった部分、納得できなかった部分もあろうかとは思いますが、ご自身のプレーというところでは、特長を見せてくれたと思いますがいかがでしょうか?
「自分の特長を出せるようにと思って試合には入りましたけれども、やはり最後の部分、シュートチャンスもありましたし、ラストパスで通れば点が入るというところで繋げられなかったので、やはり点に絡むプレー、アシスト、得点、目に見える形を出していかないといけないと思いました」

Q:ダービーということで独特な雰囲気だったと思いますが、ベスト電器スタジアムでサポーターの声援を受けて戦ったことに関しては、どのように感じていらっしゃいますか?
「ダービーということですごく盛り上がっていたと思いますし、ダービーということに限らず、常に熱いサポートをしてくださっているサポーターのみなさんの前で勝ちたかったです。ホームで最高の雰囲気を試合前から作ってくれたファン、サポーターのみなさんには感謝していますし、その中で勝利を届けられるように、いい準備をしていきたいと思います」

Q:札幌でのミシャ監督のサッカーと、今の長谷部監督のサッカーは全然違うと思いますが、先日、アビスパでプレーすることがご自身の成長につながるとおっしゃっていました。実際にピッチに立ってみて、自分自身にどういう変化を与えていくと感じられているのか教えてください。
「札幌とアビスパ福岡のスタイルは真逆なところがあって、札幌は超攻撃的なサッカーをしますし、常に攻撃のことがほぼメインでプレーをしますが、アビスパは守備のところ、堅い守備や球際、戦うところ、そういうところが常に求められているところです。自分は攻撃が好きですし、攻撃的だと思っていますが、それにプラスして長谷部監督の求めるサッカーというものをして、さらに自分の攻撃的なプレーを加えることでチームの攻撃力を上げられたら最高ですし、そうしたものを求めてやっていきたいと思っています」

宮大樹選手(福岡);
Q:非常に緊張感のあるゲームだったと思います。スコアレスドローという結果でしたが、試合をどのように振り返っていらっしゃいますか?
「試合前から予想していたというか、こういう展開になるだろうなという試合展開でした」

Q:お互いに堅い守備で、アビスパも危ないシーンがありながらも無失点に抑えたというところで、守備面ではどのようなところにポイントを置かれていましたか?
「鳥栖さんはすごく流動的にビルドアップしてくるので、全体の距離感とコンパクトに保つということを非常に意識していました。相手の崩しというか後ろからのビルドアップに手を焼いたところもあったんですけれども、最後のところはみんなで身体を張って守れたので、そこに関しては良かったと思います」

Q:鳥栖の攻撃に手を焼いたということですが、後半は時間が経つにつれて奪ってから良い攻撃に出るという形が多かったように思います。その辺りはどのような修正を加えたのでしょうか?
「正直、前半の内容はあまり良くなかったです。その中で無失点で終えて帰ってきたところで、ハーフタイムに監督から『後半勝負だよ』というような話がありました。後半にいい流れが来るだろうなというのは僕自身は思っていましたし、昨シーズンから後半はアビスパ福岡は結構強く、そこに対して自信を持っている選手は多くいるので、後半勝負だなと思ってやっていました」

Q:ここまで試合の立ち上がり、終了間際の失点が多かったのですが、今日は最後までしっかりと無失点で締められたというところは、ひとつ収穫だったのかなという印象もありますが、そこはいかがでしょうか?
「先日の公開練習の時にご指摘いただいたので、僕自身もそこはすごく意識してやっていましたし、チームメイト全員にそこはしっかりとやるぞという雰囲気があったのではないかと思います」

Q:ただ勝てなかったというところで、結果に関しては、どのように受け止めていらっしゃいますか?
「本当に勝ちたかったです。試合が終わった後も監督からも『勝ちたかった』という言葉がありましたが、チーム全体で九州ダービーというところに力を注いできましたから、勝利に対する想いはみんな強かったので、その分、悔しいという気持ちがあります」

Q:ダービーだけに限らず、これから勝点を積み重ねていくためには何が必要か、何が足りないか、どのようにお考えでしょうか?
「本当に得点のところ。セットプレーでも今日はチャンスが何本もありましたし、そこを突き詰めてやっていかないと、何度も言っていますけれども、そこは永遠の課題だと思っています」

Q:ホームで点が開幕以来取れていなくて、2試合連続でVARで取り消されるということがありました。VARの時はどういうお気持ちで見ていらっしゃったのかというところと、ピッチでどういう話をしていたのかを教えてください。
「率直に言うと僕は願っているような気持ちでいました。僕がどうこう言って判定が変わるものではないので、待っているというか、願っている状況でした。チームのみんなも、もしゴールが認められなくても、この後も集中していこうという声掛けをしていました」

Q:今日は宮選手の誕生日でした。こういう日に特別な試合があるというのは選手にとっても珍しいことだと思います。その点についてはいかがでしたか?
「ありがとうございます。本当にすごい巡り合わせだなと思いましたし、試合前日から楽しみで眠れないくらい今日の試合を待ち望んでいたので、こういう緊迫感のある中で試合ができて幸せだなと思いました」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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