「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J1第3節 福岡-札幌】「得点というところには物足りなさを感じている」/小柏剛/菅野孝憲

2022明治安田生命J1リーグ 第3節
2022年3月6日(日)14:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/ 5,006人
結果:アビスパ福岡 0-0 北海道コンサドーレ札幌

◎小柏剛選手(札幌);
Q:今日は非常にハードな試合になることは予想されていたと思います。改めて、チームとしてどんな狙いを持って入ったのか、できたこと、できなかったこと、いろいろあると思いますが、ピッチの中で感じたことを教えてください。
「アビスパ福岡さんは守備が非常にうまいチームで、前からの守備もそうですし、最後のゴール前で身体を張るところも、僕たちが得点を取るというところでは難しい部分だったと思いますが、そこをなんとかコンビネーションや裏への抜け出しで崩したかったんですけれども、今日は無得点というところで足りなかったと思いますし、チャンスは何回かあった中で決めきれなかった部分もありましたから、そういうところをもっともっとやっていかないといけないと思いました。あとはセカンドボールのところをアビスパ福岡の選手に何回か拾われてしまって二次攻撃をされるというシーンがあったので、次節は相手が違いますけれども、そこは修正点になると思います」

Q:なかなか大きな決定機はなかったと思いますが、前半の5分頃に福森選手からのパスで大きなチャンスがありました。あのシーンを振り返っていただけますか?
「僕は裏に抜けることを求められているので、立ち上がりは思い切り裏に抜けていこうというところで、相手のミスからああいうチャンスがあって、角度がないところではありましたけれども、決めなくてはいけないチャンスだったと思うので、そこは自分にとっての反省点だったと思います」

Q:開幕から3戦連続引き分けですが、これまでの2戦と違って今日は得点のないスコアレスの引き分けになりました。この結果をどのように捉えていて、次にどのようにつなげていきたいですか?
「僕たちが目指しているところ、もっともっと上に行くというところでは、3試合で勝点3というのは全然物足りないものだと思いますし、最初の2試合は1点ずつでしたけれども、今日は無得点だったので得点というところには物足りなさを感じています。僕は攻撃の選手なので、そこのところを修正しなくてはいけないですし、試合を通して悪い時間帯で失点をしないというところは今日はできたところでしたけれども、最初の2試合は悪い時に失点をしてしまって勝点を落としてしまったという事実があるので、そこも、もっともっと突き詰めていかなくてはいけない部分だと思っています」

Q:後半の15分に興梠選手が下がって小柏選手のワントップのような形になりました。その時の意気込みと狙っていたことを教えてください。
「最前線に行くというところで、得点を取るというのが最大の目標だったんですけれども、慎三さんとはプレースタイルも違うので、自分は背後にどんどん抜け出そうという意識を持って、後ろの選手やボランチの選手がボールを持ったときには動き出すプレーというのを意識しました」

◎菅野孝憲選手(札幌);
Q:90分通して、お互いにコンパクトで非常にタフなゲームになりました。チームとしての試合全体を振り返っていただけますか?
「僕たちがやりたかったポゼッションからの崩しであったり、そういう攻撃面に関しては前半は特にうまくいかなくて、本当に福岡は守備の出足が良かったので、そういう意味で僕たちがやりたかったことはできませんでした」

Q:ご自身としてはPKストップという大きな見せ場がありました。完全に読み切っていたように見えましたが、どんなことを考えていたのか教えてください。
「GKコーチからデータとかも渡されますし、蹴る前に(興梠)慎三から『絶対にこっちだから』と言われていたので、GKコーチの赤池さんと慎三のおかげで僕はただ右に飛んだだけでした。2人に感謝したいなと思います」

Q:これで3試合連続引き分けという結果です。リーグ戦初勝利、J1通算100勝利を待ちわびているサポーターがたくさんいらっしゃると思います。これまでの戦いをどのようにつなげていきたいとお考えですか?
「僕たちが思い描いているような結果は出ていないですけれども、シーズンが終わった時に、この3試合が効いてくるということを信じて次の試合に向けて準備したいと思います。僕たちには絶対にできると思うので、自分たちのことを信じて、監督を信じて、ぶれずに続けていきたいと思います」

Q:PK以外に後半早々にも非常にまずいピンチで菅野選手の足でナイスセーブがありました。無失点で試合を終えられたということに関して、自己評価を教えていただいてもいいでしょうか?
「自己評価を僕はする方ではないし、評価することは人に任せていますが、すごくいい練習ができていますし、それはミシャさん含め、チーム関係者、そしてGKコーチと一番過ごす時間が多いので、GK陣でいい競争ができているし、そのいいトレーニングができているのは本当に赤池さんのおかげだと思います。それは今までも変わらないし、これからも変わらないと思います。GKを代表して出ていますので恥ずかしいプレーはできないし、そういう毎日の競争が今日の無失点という結果につながったと思います。明日からまたGK陣はライバルで、次の試合に誰が出るのかというライバル争いが始まるので、気持ちを切り替えて、次の試合の勝利のために最高の準備をしたいなと思います」

Q:控えめにおっしゃっていますが、今日は満足のいく出来だったと言えるのではないでしょうか?
「目の前の1勝が一番大事ですけれども、シーズンが終わった時に僕たちの目標を達成できていればそれで満足だし、積み重ねしかありません」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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