「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第27節 福岡-徳島】「ゲームが終わってみれば理想に近い試合だった。非常に良かった」/長谷部茂利

2021明治安田生命J1リーグ 第27節
2021年8月29日(日)19:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/3,951人
結果:アビスパ福岡 3-0 徳島ヴォルティス
得点:[福岡]金森健志(53分)、ジョン マリ(87分、90+6分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「立ち上がり硬かったような気もしましたけれど、ゲームが終わってみれば理想に近い、シュート数も自分たちがだいぶ打つことができましたし、抑えることもできました。また、得点もきちんと取ることができた、交代選手も躍動した、非常に良かったと思っています」

Q:90分通して相手に圧力をかけるという意味では、アビスパが徳島を完全に抑えていたと思います。その一方で、先制点が取れるまでは大きなチャンスがないという状況が続きました。その点で言うと、どのあたりが課題になりそうですか?
「特に前半のビルドアップで、ボールを握って幅を使った、じゃあそこからどうしていくかというところで絵が合わなかった。それぞれが絵を持っているんですけれども、その絵を上手く合わせることができませんでした。私の方の問題ですし、プレーの幅という意味では、もっともっと絵を合わせる、その準備が必要だなと思いました。先ほどのインタビューでも答えたんですけれども、ハーフタイムに自分たちのやりたいこと、もしくは、これまでもそうなんですけれども、少し時間が経つと攻撃のところができるようになるというか、相手の運動量が少し落ちたら上手くいくというのは、これまでも何度もあるので、そんなふうにも感じます。90分間、全然攻撃ができないというよりも、途中から良くなって攻撃できたなと思っています」

Q:最後は理想的な展開だったとおっしゃいましたが、自分たちの形を作るまで時間がかかったとは言え、最終的に自分たちの形が出せるようになってきているというのは、積み重ねることで自分たちの力を表現できるようになってきたということでしょうか?
「私が考えている強いチームというのは、最後にあのまま1-0で勝つチームと、得失点差も考えてさらに得点を取るチームです。そういう意味では、今日は得点が取れそうだったので、そのまま攻撃をしていこうということでした。もちろん無失点で終わることも大事ですけれども、追加点を取るということでは前節の自信が出たのかなと思います。これまでの積み重ねがメンタル的なことかもしれませんが、そうした考え方の部分も含めて、最後に絵が合って、ああいうゴールにつながったと思っています」

Q:今日の勝利で勝点が39になり、これまでJ1で最高だった勝点37を更新しました。改めて39に到達したことについてはいかがでしょうか?
「率直に嬉しいです。先人の作ってきた歴史をさらに一つ越えていくということはクラブにとって必要なことですし、いい意味で記録更新、これは喜びたいと思います。それと同時に、勝点50のところを目標にスタートしているので、そこに向けてあと11ポイント。そこに向かって進んでいきたいと思います」

Q:今日、徳島に勝ったことで降格圏との差も広がり、残り試合を考えるとかなり大きく、残留ということも見えてきたと思いますが、そちらに関してはいかがでしょうか?
「まず過去を繰り返さないということ、5年周期を止めるということ、それには近づいていると思うので、そこは良かったと思います。ただ、まだまだ分からないと思います。試合があるので、勝つ、負けるなど、誰にも分かりません。また、もともと私自身はそこにフォーカスをしていません。残留と口にはしていますが、私もチームも、そこを見ながらも常に目標を見ているので、残留が見えてきているというのは嬉しいんですけれども、私の中ではそこは重く見ていません」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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