「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J2第30節 磐田-福岡】「しっかりとプレーできたことにほっとしている」/上島拓巳/遠野大弥

2020明治安田生命J2リーグ 第30節
日時:2020年11月1日(日)15:03キックオフ
会場:ヤマハスタジアム/3,717人
結果:ジュビロ磐田 2-1 アビスパ福岡
得点:[磐田]中川創(41分)、小川航基(50分)、[福岡]遠野大弥(82分)
※取材形式:zoomによる共同会見

◎上島拓巳選手(福岡);
Q:残念な敗戦になってしまいました。全体を見たら、そんなに危ないシーンはなかったと思いますが2失点。どのように振り返っていますか?
「まずは自分たちの課題であるセットプレーからの失点をしてしまいました。そこはずっと課題であると思っていましたし、しっかりと改善していかなければいけないところだと思います。またチームとしていい時間がありながら、なかなか得点することができずに先制点を取られてしまい、さらにいい時間帯がありながら、なかなか取れずに2失点目を喫してしまったというところは、今日の試合の課題だと思います。また、今まで先制点を取ってきた試合がたくさんあった中で、逆に先制点を取られた後のパワーの持っていき方、チームとしての方向性というところは、これから少しずつ改善していかないと、昇格に向けては厳しいのかなと思います」

Q:前節の試合で怪我をされて、ファン、サポーターも非常に心配していた中で、今日の試合では非常に元気なプレーを見せてくれました。身体の調子も含めて、ご自身の気持ちを聞かせていただいてよろしいでしょうか?
「ドクター、トレーナー、そして監督の判断で自分が行けるとなった時に、自分自身の中でもコンディションは全く問題ありませんでしたし、メンタル的にも、次の試合(磐田戦)に向けてプレーできるという状態だったのでした。今日、改善するべきところはたくさんあるんですけれども、まずは90分間しっかりとプレーできたことにほっとしています」

Q:16試合ぶりに先制されましたが、長い間、先制点を取られなかったことによる影響のようなものはありましたでしょうか?
「特に焦りというものはありませんでしたし、ハーフタイムでも、自分たちは点が取れるチームだという共通認識のもとに、点を取っていこうという話はしていました。ただ、2失点目を喫してしまったことが今日の試合のすべてだと思っています。そこの失点に自分が絡んでしまいましたし、いい流れで得点できなかったこと、2失点目を喫してしまったこと、それがチーム全体の課題かなと思います」

Q:遠藤選手が加入した磐田の印象、戦ってみての感想というのはいかがでしたでしょうか?
「前半からいいボールを供給していましたし、チーム全体として、遠藤選手のところをキーポイントに置いていたので、ただ、そこまで大きなピンチというものもありませんでしたし、上手くそこはケアできていたのではないかと思います」

Q:先制点を奪われたのがレイソルの後輩の中川選手でした。個人的な感情もあるのではないですか?
「途中出場という中で非常に難しい入りだったと思いますし、今年なかなか試合に絡めない中で、回ってきたチャンスで結果を出したということで、試合中は悔しかったですけれども、そこで結果を出す彼の成長を頼もしくも思いました。自分自身も彼には負けてはいられないなと感じました」

Q:磐田のボランチのところに立ち上がりから、かなりプレッシャーをかけていましたが、チームとしてもかなり警戒心を持って試合に臨んだのでしょうか?
「ボランチの2人からいいボールが供給されるというのは分かっていましたし、またFWには、中野誠也選手、小川航基選手という力のあるストライカーがいたので、常にボールの出どころというところでは、2トップ、2ボランチのところは警戒していましたし、試合全体として、そこはケアできていたのかなと思います。ただ、違うところで失点を喫してしまったので、そこは課題だと思います」

Q:磐田は、時々、大森選手が自由にフリーマンのようにボールサイドに絡んできますけれども、ああいう選手は、守っている側としては嫌な存在なのでしょうか?
「こういうシステムは久しぶりというか、今まではマッチアップするような形で勝ってきた中で、少し変則的な、1トップ下、2トップという形の磐田に対して、上手く彼にボールを持たれるシーンもありましたし、逆に上手くケアできたシーンもありました。試合全体としては彼に仕事はそこまでさせていなかったと思いますが、やはりいいポジションを取ってきて、チーム全体として流れを良くしてくる怖い選手だったので、もっとケアすることができたのではないかと思います」

◎遠野大弥選手(福岡);
Q:不敗記録が止まって残念な結果になってしまいました。全体的にはやれていたのではないかという印象もあります。どのように振り返っていますか?
「失点した後も、後半の立ち上がりにすごくいいチャンスがあって、そこで決めきれていれば、全然、試合は変わっていたのかなと思います」

Q:その中で遠野選手の意地の一発というか、非常に素晴らしいゴールが生まれました。そのシーンを振り返っていただけますか?
「ヒロ君(前寛之)がボールを持った時に、すごく縦パスを狙っていたので、いい位置で受けて、ターンして、シュートまで持っていけたことは良かったですが、やはり、早い時間帯に点を取れれば結果は変わっていたのかなと思っています」

Q:先制された試合が久しぶりでしたが、先制された試合の課題のようなものがあれば教えて下さい。
「先制されても焦らずに自分たちのサッカーを続けられたのは良かったですけけれども、僕たちは先制した試合は負けていないので、最初からガンガン攻めてチャンスを作っていれば、こういう試合にはならなかったと思います」

Q:今日は森保監督が視察に来ていましたが、ご存じでしたか?
「いえ、知りませんでした」

Q:遠野選手はオリンピックを狙える年代で、いいアピールの場になったと思いますが、いかがですか?
「オリンピックとかはあまり意識していなくて、まずはここのチームで勝利に貢献するということを一番に考えていますし、個人のところは、その次なのかなと思っています」

Q:サッカー選手として静岡に帰ってきて、特別な想いがあったのではないでしょうか?
「地元ということで気合は入っていましたし、本当に勝ちに来ていたので負けてしまったことは悔しいですけれども、家族とか友人が見に来てくれた中で、自分がゴールを決められたことは嬉しかったです。でも僕のゴールでチームが勝てれば一番良かったと思っています」

Q:地元でお世話になった人たちへの恩返しという意味では、今後、どのような形になることが恩返しになるとお考えですか?
「僕が活躍することで恩返しになると思うので、もっともっとチームに貢献して、J1昇格に向けて頑張っていきます」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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