「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J2第11節 福岡-東京V】「ミスをチームとして取り戻すことができなかった」/上島拓巳/鈴木惇

2020明治安田生命J2リーグ 第11節
日時:2020年8月12日(水)19:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/2,655人
結果:アビスパ福岡 1-3 東京ヴェルディ
得点:[東京V]佐藤優平(11分)、小池純輝(44分)、佐藤優平(57分)、[福岡]遠野大弥(74分)

◎上島拓巳選手(福岡);
Q:ホームで2試合引き分けて、今日の試合は内容はともかく勝たなければいけない試合でした。まず試合を振り返っていただけますか?
「いままおっしゃられた通り2引き分けして、全体で言えば3連勝のあとの2引き分けだったので、これを勝つことで6戦負けなし、けれども逆に負けてしまったら3戦勝ちという少しネガティブな要素になってしまうので、この試合は本当に取りたい試合でしたし、チームとしてもすごく気持ちが入っていました。ただ、前半の早い段階でミスが出てしまって、ああいうミスは長いシーズンを通したら起こるミスではあると思いますが、やはり、あってはならないミスだと思いますし、そのミスをチームとして取り戻すことができず、そのあともセットプレーで失点してしまいましたし、チーム力というところで考えた時に、ああいうミスを取り返すことができなかったというのは、いまの自分たちの実力だとすごく感じた試合でした」

Q:前半も、狙い通りの形からボールを取ったシーンが結構あったと思いますが、それがなかなかチャンスにつながりませんでした。後ろからご覧になっていて、攻撃はどのあたりが難しかったですか?
「試合への入りはすごく良かったと思いますし、自分たちの狙いとしているプレッシングの形、そこからのカウンターという形は出ていたので、入りとしては狙い通りでした。ただ、そのあとに失点してしまって、気持ち的に少し落ちてしまった部分があったりとか、そこから2点目を入れられてしまった中で、チームとして取りに行くという強い姿勢を前半の内に見せられなかったというのが、もったいなかったなと思います。そして後半に圧力を強めていく中で3点目を取られてしまったことが、今回のゲームの大きな敗因というか、勢いづいているところで失点してしまうというところが本当にもったいなかったと思います」

Q:次の試合まで中2日です。そんなに多くのことはできないと思いますが、チームの勢いを取り戻すために、どんなことを準備したいと思いますか?
「戦術的なところを変えるというのはなかなか難しいので、まずは選手個人のフィジカル面でのリカバリーが大事ですし、山雅戦に向けた戦術というものは監督が整理してくれるので、自分たちの回復を優先させたいです。シーズンを通してこういう負けはあるので、そこで連敗しないことがすごく大事だと思っています。選手は切り替えられていますし、次に向けていい準備をしていきたいと思います」

◎鈴木惇選手(福岡);
Q:残念な結果になってしまいましたが、まずは今日の試合を振り返っていただけますか?
「狙い通りにできた部分もあったんですけれども、ゴール前で隙を作ってしまいましたし、自分たちのミスで招いた失点だったなと思うので、もったいないというか。でも連戦なので早く切り替えたいという気持ちです」

Q:前半も狙い通りの形でボールを奪って展開するという場面が多くあったと思います。そこからゴールにつなげるというところで、何か足りないものを感じる部分はありますか?
「自分たちがボールを奪った時に、まずはダイレクトプレーというか、素早くゴールに迫ることは意識していますけれども、それができないときとか、流れが良くなくてボールをキープしなければいけない時とか、その判断をしっかりとしなければいけないし、どちらで判断するにせよ、技術的なミスでボールを簡単に相手に渡してしまう場面が少し多いので、そこの精度が上がってこないと、こういう夏場の試合というのは厳しくなってくると思います。また、ボールを持つことが好きな相手に対しては、隙を突いて攻めることも大事ですけれども、自分たちがボールを保持する時間を長くするというやり方もひとつあると思うので、臨機応変さも必要だし、単純に技術も必要だと思います。それは自分たちで変えていけるところなので、しっかりと向き合っていきたいです」

Q:ホームで3戦勝なしですが、試合どんどん続くので切り替えるということも必要だと思います。選手たちの雰囲気はいかがですか?
「自分たち次第だと思いますし、連戦であるということを前向きに捉えて、ここですぐに取り返せるチャンスがあるというふうに捉えることもできます。中2日でアウェイというのは厳しいですけれども、中2日で試合をするというのはどのチームも同じですし、ここでいかに自分たちが前向きにやれるかだと思うので、とにかく、前向きにやりたいです」

Q:今日は藤井選手とのボランチのコンビでしたが、連携面はいかがでしたか?
「大きく自分たちのバイタルのところから崩されたという場面はなかったと思うので、大きな問題は出なかったですけれども、1失点目のところは、ボランチのビルドアップのミスから失点してしまったもので、相手も崩しが上手かったですけれども、何とかすることができたんじゃないかというか、あそこで失点を防いでいれば、また違った展開になったと思うので、自分に何ができたか、映像をしっかりと見て振り返りたいです。ああいうミスは犯してはいけないですけれども、そのミスをどこかで止めれば勝点を拾えるチャンスがあると思うので、まずはああいうミスをもう一回ないようにしないといけないのと、ああいうことはシーズンを通して何度かはあると思うので、その時に、そのまま失点するのではなくて、何とか止める方法があったかもしれないし、できることはあったと思うので、それを次の試合で活かせるように前向きに修正していきたいです」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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