「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 J2第14節 福岡-愛媛】「福岡相手にできたことや学べたことを次につなげていきたい」/間瀬秀一監督

2018明治安田生命J2リーグ 第14節
日時:2018年5月12日(日)14:03キックオフ
会場:レベルファイブスタジアム/6,684人
結果:アビスパ福岡 2-0 愛媛FC
得点:[福岡]ユ インス(14分)、エウレー(22分)

◎間瀬秀一監督(愛媛);
Q:試合を振り返って
「アビスパ福岡が、いまJ 2の中ですごく結果を出して流れも良い中で自分たちがこの福岡に乗り込んできて、それでも我々には我々のプランがあって、そんな福岡相手にでも、敵地であっても、今回は、自分たちがしっかりと立ち位置を取った中でボールを動かしてゴールに迫るというコンセプトで、この試合を勝ちにいきました。まず立ち上がりに、そういうことを選手が勇敢に行って、ボールを動かして起点を作ったところまでは良かったんですけど・・・。
二つ理由があって、一つは、やはり、その中でも福岡の選手の球際というのは本当に強くて、高い位置で起点はできても、そこからなかなかパス、シュートまでは持って行かせてもらえなかったということ。もう一つは、やはり自分たちの力量、意識も踏まえて、そこまでボールを持っていきながらも、ゴールに迫れなかった、自分たちがもう一歩前にボールを入れる、シュートに行くということが足りなくて、その中で、やはり少しずつ福岡に流れを押し戻された感じはありました。それでもボールをつないでゴールに迫るということはリスクを伴うわけで、そこを逃さずに決められてしまったのが前半の0-2ということだったと思います。その後は、もう自分たちは点を取らないと勝てないので、メンバー交代も含めて、ボールを動かしながら相手ゴールに迫るという形でした。ただ、自分たちのプランはそうですけど、おそらく福岡のプランでは、もう先に2点リードしたということで、なんとか守り抜きながらカウンターでもう1点という流れだったと思います。それでもやはり、ボールを持ってゴールに迫っても点が取れなかったことは、自分たちにとっては、まだまだ課題ですし、おそらく予測ですけれども、守り抜いてカウンターでもう1点という福岡のプランには、はまらなかったというのは、ひとついいことだと思います。
目の前のこの試合だけ見たら0-2なので、完敗と言われてもしょうがないんですけど、ただ、今後、自分たちがいまの状況を打開して上に行くためには、すごく経験になった試合だと思います。ですから選手も、我々含めても、気持ち的にはふがいないですけれども、ただ今日、このピッチで、福岡の地で、福岡相手にできたことや、もしかしたら学べたことは、大いに次につなげていきたいと思います」

Q:前節はシステムを変更して臨んで、今回は、それがあまりはまらなかったような印象があります。監督はどのようにお考えでしょうか?
「いやそうは一切思っていないです。最初の5-3-2の立ち位置で動かしたところに関しては、もちろん4-4-2の福岡相手には、ポジション的な立ち位置としては、縦も、横も、すごくスペースに立てる位置ですけども、少しボールを受けようとしすぎて手前に降りてくるところは、福岡の選手達はインテリジェンスが高いので、そういうところを狙われた感はありました。ただそれは、ベンチからの指示や、ハーフタイムの指示によって修正したことで、よりボールが動くようになりました。守備に関しては、いままでの福岡のプレーで言えば、しっかりと後ろで動かしたところから、鈴木惇選手を起点にして前にボールを入れて来るというところでは、5-3-2の守備で守るという対応も、奪うという対応も、十分にできるという計算でした。けれど、早々に2点を取られたので、福岡の選手も焦らずに後ろでボールを動かし始めたというところで言うと、5-3-2ではなかなかボールが奪えないので、守備は5-2-3、攻撃になったらまた5-3-2の立ち位置を取るという戦術に切り替えました。そこからはボールを奪うとか、ゴールを入れられないとか、そこからの自分たちの攻撃というところは比較的よくなったと思います」

Q:交代選手が入ってから主導権を奪う時間もあったと思いますが、交代選手を入れた意図を教えてください。
「正直、足を痛めた選手もいましたし、体力が落ちた選手もいますけど、あとイエローカードもあります。でもそれを踏まえて、いまのお互いのサッカーのやり合いというのは、サイドの選手が物凄く消耗するんですよね。福岡で言えばSB、我々で言えばの5のワイドの選手。右は玉林から小池に代えましたが、もちろん玉林は持ち前の守備力がありますが、点を取らないといけない状況で、小池の個人技がすごく効いたと思います。個人技というのは、カットインとか、フェイントから縦に持ち出すとか、裏に抜け出すとか、そういう意味では、消耗した福岡の選手に対しては聞いたんですけれども、ただ、その同サイドに山瀬選手と、最後は駒野選手の投入によってふさごうという意図があったと思うんですけれども、そこでのやり合いになりました。あとは前線の選手は丹羽詩温と有田ですけれども、丹羽詩温は比較的、裏に飛び出すのが得意な選手ですが、福岡はもう守りに入って裏のスペースというものが少しはありましたけれど、そこまでない中で、体を張って収められたりとか、ゴール前のゴールを取る能力の高い有田に代えました。もう1人の安藤淳は少し足を痛めたので、ポジションをローテーションして、林堂を真ん中に、野澤英を真ん中のアンカーに置きました。野澤秀は最近は試合に出ることがなかったんですけれども、練習中から本当に準備をして、間でボールを受けて、前を向いて、良いボールを出すというのはやっていたので、そういう形になりました。正直、選手がいい準備をしていてくれていたので、それは普段の練習でもそうですし、交代で入った選手が強気のプレーをするということはやってくれたと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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