「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 J1昇格プレーオフ 準決勝 福岡-東京】「試合は福岡の先制点で方向づけられた」/ロティーナ監督

2017 J1昇格プレーオフ 準決勝
日時:2017年11月26日(日)13:03キックオフ
会場:えがお健康スタジアム/9,019人
結果:アビスパ福岡 1-0 東京ヴェルディ
得点:[福岡]山瀬(14分)

◎ロティーナ監督(東京V);
Q:試合を振り返って
「まず始めに東京Vの選手たちを祝福したいと思います。とても素晴らしい試合をしたシーズンでした。泣いている選手もいましたし、ロッカールームで下を向いている選手もいましたが、今シーズンの成績を考えれば、彼らは顔を上げるべきだと思います。次に決勝戦を戦うことになった福岡を祝福したいと思います。そして今日の審判の4人は、とても難しい試合だったと思いますが、とても素晴らしいレフェリングをしました。彼らも祝福したいと思います。
試合については福岡の先制点で方向づけられたと思っています。我々のスタートは悪くなかったと思いますが、福岡には引き分けでもよいというアドバンテージがありましたから、ゴールが決まってからは、より自信をもってディフェンスしているように見えました。福岡はリトリートした状態なら、とてもいい守備をするチーム、相手にチャンスを与えないチームだということも分かっていました。ゲームを支配して相手陣内に押し込んでプレーすることはできましたが、チャンスを作るということに関しては、とても苦しんだ試合でした」

Q:非常に守備が固い福岡に対して、しいて言えば、どの辺りにチャンスを作れそうだと、戦前は考えていらっしゃったのでしょうか?
「ラインの間にボールを入れて攻めること、サイドで1対1を仕掛けること、そのほかにも、たくさんの攻撃のオプションをトレーニングしてきました。上手くいくこともあれば、上手くいかないこともありましたが、ただ、福岡の強度というものは最後まで落ちることがありませんでした。0-0で試合の終盤まで進めることができれば、福岡もナーバスになったかもしれませんが、福岡には引き分けでも決勝に進めるというアドバンテージがありましたから、1-0になったことで自信をもってディフェンスしていたという印象を受けました」

Q:昇格するために何が足りなかったのか、現時点で感じていることを教えてください。
「すべての面で向上しなければいけないと思っています。その中で、自分たちの来年に向けたアドバンテージは何かと言えば、自分たちが求めていること、求めているプレーというものを選手たちが理解できているということです。それは大きなアドバンテージになると思っています。同時に、来年はより強いプレッシャーの中で戦うシーズンになるとも思っています。今シーズンは、前年度18位というところからのスタートでしたから、プレッシャーのない中でプレーすることができましたが、最終的にプレーオフに進出したということで、来シーズンは、より高い要求、より強いプレッシャーの中で戦わなければなりません。成長が期待される若い選手が多いチームですから、個人、個人が成長することがチームを成長することにつながっていくと思っています」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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