「football fukuoka」中倉一志

J1第9節 vs F東京 選手コメント

2016Jリーグ ディビジョン1第9節
日時:2016年4月29日 17:04キックオフ
会場:味の素スタジアム/23,625人
結果:FC東京0-1アビスパ福岡
得点:[福岡]ウェリントン(61分)

◎イ ボムヨン選手(福岡);
Q:最後のPKのシーンは、どのような気持ちでしたか?
「僕が福岡に来て最初の会見で、PKを止めることが自分の長所だと話したと思います。PKを止められるという自信と、心理戦で上回ったことが、PKを決められなかった要因だと思います」

Q:相手がボールをセットしている時から、大きく両手を広げていました。
「孔雀が、戦う前に羽を大きく広げて相手を威嚇するポーズと似たようなものです。もともと僕は大きいのですが、さらに自分を大きく見せて、ゴールを小さく見せようと工夫をしたということです。以前からやっていることでもありますね」

Q:無失点で初勝利という結果については、どのように捉えていますか?
「神戸戦以降、失点は非常に少なくなっているし、このいい流れを持続していきたいと思っています」

◎城後寿選手(福岡);
Q:J1初勝利、非常に気持ちの入ったゲームでした。
「いつもより、みんなの勝ちたいという気持ちが出ていた試合だったと思います。選手も、監督も、スタッフも、そしてサポーターも含めて、みんなの勝ちたいという気持ちが、今日の試合の結果に出たのではないかと思います。初勝利までに時間がかかってしまいましたけれど、今日、勝点3が取れたことは、自分たちにとって非常に大きなことだと思います。けれど、まだ1回勝っただけなので、ここから波に乗っていけるようにしなければいけません。今日の勝ちを無駄にしないためには、次の試合が大事になってくると思いますし、まだホームでは勝っていないので、次の試合でも勝点3を取れるように、チーム全体で準備していきたいと思います」

Q:焦れずに無失点で戦えたことが大きかったように思います。
「そうですね。前半を0で抑えられたというのが大きかったですね。その中で、非常にいい時間帯に、自分たちの持ち味であるウェリの高さを使った攻撃で得点になりましたが、あの位置では、データ的にも、高さでは自分たちがほとんど負けていないので、自分たちの良さが出た得点だったのではないかと思います」

Q:今日は攻守に渡って前に出るというプレーが非常に強調されていました。
「前回とシステムを変えて、最終ラインを4枚にして臨みましたが、人数を前にかけるんだという監督の意図は選手に伝わっていました。奪って速く前に出るということは、試合前から、かなり言われていましたから、それを全員が意識してプレーし、監督がやろうとしていたことを選手が上手く表現できたと思います。また、徹底的に裏を突いて、深い位置でスローインを取ったり、CKを取っていこうという形で試合に入ったので、それも上手くはまったのではないかと思いますね」

◎ウェリントン選手(福岡);
Q:勝利につながる素晴らしいゴールでした。
「あのゴールは、我々のセットプレーから自分が競り勝って、そのボールがサイドにこぼれたところで、ダニが拾って、スエ(末吉)に渡して、そこから、またいいボールを入れてくれたという形からのゴールでした。コースは自分が狙った通りでしたが、強さとしては、もっと強く叩きつけたかったのですが、最終的に、あのゴールが決まったということで、何よりも大事なシーンだったと思います」

Q:誰もが待ち望んでいたJ1での初勝利でもありました。
「僕だけではなくて、チーム全体で喜びを分かち合ったという試合でしたね。何よりも、我々はこの初勝利を待ちわびていて、必要としていましたし、この勝利で、これからは、より落ち着いて試合に臨めるきっかけになるのではないかと思っています」

Q:今日は2トップで臨みましたけれども、攻撃面でやりやすかった部分はありますか?
「間違いなく、僕にとってはやりやすかったですね。やはり、チームメイトが1人、いつもそばにいてくれるということ、前線に、いつもよりも1人多いということで、やりやすさはあります。今日は強風の影響で、上手くボールをつなぐことはできませんでしたが、前に1人増えることは、僕にとってはありがたいことです」

Q:G大阪戦では前へ出ていくパワーがなかったと監督が仰っていましたが、今日は、攻守に渡って前から行くという気持ちが、強く伝わってくる試合でもありました。
「そういうこともチーム全体として話していましたし、個人的にも、試合前にスエ(末吉)と『立ち上がりの10分、15分は前から行こう』と話していました。自分としては、いつも前から行こうという気持ちは持っていますが、チーム全体としても、そういう意図を持って臨んだ試合だったので、前から行くというプレーは、G大阪戦よりも強く出たのではないかと思います」

Q:ACLに出場しているチームからの1勝ということで、チームの自信にもつながるのではないでしょうか?
「それは間違いないですね。FC東京だけではなく、やはり伝統があり、ACLにも出ているG大阪、浦和、広島に勝つことは本当に大きな自信になります。今日の勝利で、間違いなく、これから勢いが付くのではないかと思いますね」

Q:ここから連戦になりますが、意気込みを聞かせて下さい。
「個人的には、練習をずっと1週間やってから試合をするよりも、試合が続いた方が好きですから問題はありません。少なくとも、2回チャンスがあれば、そのうちのひとつはゴールにつなげるという意気込みでやっていきたいと思います」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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