「football fukuoka」中倉一志

アビスパの現在(坂田大輔)

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内容:練習後の共同囲み取材
日時:2015年8月20日(木)
場所:雁の巣球技場

◎坂田 大輔選手;
Q:磐田戦のゴールはゲームを決定づける素晴らしいゴールでした。
「金森のクロスが、たまたま相手に当たって、マークに付いていた選手も、さすがにあそこで軌道が変わってしまう反応は出来なかったんですけれど、そこで何とか自分が反応出来たところが良かったですね」

Q:坂田選手をはじめ、途中から出た選手たちがチームのためにという想いでプレーしているのが、非常に印象的です。
「チームが自動昇格も目指すことが出来る位置に付けていて、だからこそ、誰もが、その試合に出て活躍したいと思っているし、勝点を取るためにプレーしようと思っています。最初からだろうが、途中からだろうが、全員がしっかりプレーすることによって勝点3が取れるので、どういう形であっても、しっかりと仕事をしようという気持ちを全員が持っているからだと思います」

Q:坂田選手の役回りとして、途中から出て守備面で貢献するという形が多かったと思いますが、磐田戦は、ご自身も点を取りに行くという気持ちが強かったのではないでしょうか?
「いえ、1-0で勝っている状態でしたけれど、そこで失点してしまったら駄目なので、まずは守備から入って、その上でチャンスがあれば前へ出るという気持ちでした。ジュビロ戦のように、ウェリントンや、(金森)健志が時間を作ってくれれば、自分たちも前へ出ていけるので、これからも、ああいう形は必要になってくるでしょうね」

Q:井原正巳監督が来て、チームはどのように変わったのでしょうか?
「監督は守備の選手だったので、守備に対する意識付けはすごくします。それに勝負事ですから、とにかく勝点3を取るために、最後の1点をどうやってもぎ取るかということに関しては、すごくシビアに取り組んでいます。例えば、セットプレーなどですね。失点しないようにということも、その一環ですけれど、とにかく勝ちに対するこだわりが強く、それが僅差のゲームを勝ちに持って行ったり、引き分けに持ち込めているという結果をつながって、この順位にいるということだと思います。とにかく、すごく勝負にこだわっている監督ですね」

Q:コミュニケーションの部分で、井原監督ならではと感じるものはありますか?
「去年のマリアンは外国籍の監督だったので、日本人の監督と比較すれば、多少は、コミュニケーションが取りづらい部分もありましたけれど、井原監督は日本人監督ですからね。かつてトッププレーヤーだったこともあり、いろんな経験を伝えてくれたりしますが、そういう部分は大きいと思います」

Q:残り13試合になって、この位置につけていることについて、どのように捉えていますか?
「夏くらいに落ちるのが、ここ最近のシーズンでしたが、守備のところで、しっかりと入れているのが、この結果につながっていると思うし、ジュビロ相手に無失点という結果は、チームにとって大きいですね。それに、セットプレーに強みがあるので、最後の最後まで点が取れていなくても、セットプレー1本で決められるという気持ちもあります。ジュビロ戦はセットプレーからではなく流れの中からの得点でしたが、最後まで0で守っておけば点が取れるのではないかという気持ちが常にあるので、最後まで集中力を切らさないという意味では、それは大きいかなと思います」

Q:磐田戦は大きな勝利でしたが、だからこそ、岡山戦が非常に重要だと思います。
「その通りですね。次に勝たないと意味がなくなってしまうとまでは言わないまでも、次にジュビロが負けて、うちが勝てば勝点で並べるわけで、そういう意味では、次の岡山戦は非常に重要な試合になりますね。岡山は堅いイメージがあるチームですけれども、今年に関して言えば非常に苦しんでいるし、だからこそ、かむしゃらに向かってくるのは間違いないと思います。うちは、ジュビロに勝った勢いというものを、間違いなく次に出せると思うので、その勢いを大事に戦いたいです」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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