佐藤隆治Jリーグ統括『今季はファウルをとらなくなった』という空気のなか『警告の基準も甘くなった』と誤解をされているようであれば、一切そんなことありません【JFA審判委レフェリーブリーフィング3/18⑥】
3月18日、日本サッカー協会(JFA)審判委員会が今年2回目となる『レフェリーブリーフィング』を開催した。
冒頭、扇谷健司JFA審判委員会委員長が挨拶時に、「アクチュアルプレーイングタイム(APT)を伸ばすために判定基準が変わった」と報じられている事について明確に否定。加えて『では、なぜそのように感じる人達がいるのか?』というテクニカルな部分について佐藤隆治JFA審判マネジャーJリーグ統括が実際の映像を元に説明を行った。
今季、『APTを伸ばすためにファウルをとらなくなった』と言われてしまう理由の一つに、シンプルに『落とした』判定があった。それは『浦議チャンネル』でも解説させて頂いた京都サンガ×浦和レッズ戦の45+2分のシーンだ。
佐藤マネジャーは「FinalDecisionは正しいですが、現場のOnFieldDecisionで見極めたい」とカイゼンを口にする。
そして、レフェリーが見極められなかった理由も明かした。
「白の選手がボールにプレーできない状況(ボールがまったく違う方向に飛んでいる等)での接触ならば、ファウルとしない事もありますが、白の選手は十分にボールにプレーできるエリアにいます。
その白の選手に対して、紫の選手はプッシングをして、白の選手のバランスを崩した。白の選手は、ボールにプレーできるチャンスがあったけども、阻害された事を考えたれば、シンプルにファウルを取るべきです。
ひょっとしたら大げさに倒れているように見えたのかもしれません。
でも、紫の選手のフィジカルアクションをフォーカスした時に、何が正しいのか?何が期待された判定なのか?シンプルにファウルです。
ペナルティーエリア内では、当然、色々な接触があります。その接触が全てファウルになるかとなると、そうではありません。
ただ、このシーンでの接触は、シンプルにファウルと言えます。」
さらに『フットボールレフェリージャーナル』でも問題視したサンフレッチェ広島×横浜FC戦の63分のジャッジについてもミスと認めた。
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