石井紘人のFootball Referee Journal

無料 #なでしこジャパン グレーな判定が日本代表に厳しいハンドの反則のPKジャッジ準々決勝で敗退【スウェーデン戦審判批評】 #ワールドカップ #daihyo #nadeshiko

フットボールにはグレーがある。

FIFAワールドカップでも、UEFAチャンピオンズリーグでも、Jリーグでも常にグレーは存在している。

それを委ねられているのがレフェリーで、ゆえにVARというテクノロジーが導入された現在も、レフェリーの判定はたびたび議論になっている。「10人のレフェリーにみせて、10人が同じ答えにならないのがサッカー」とは『ののチャンネル #24』(Jリーグ公式チャンネル)内での野々村Jリーグチェアマンの言葉だが、まさにその通りだと思う。

そんなフットボールに存在するグレーが、この試合では日本には厳しい判定になった。

49分にVARの介入からハンドの反則でPKとなったシーンだが、日本人からすると受け入れ難い判定である。

ハンドの反則をとられた長野風花だが、かぶっており、目の前でコースが変わる【予期できないボール】で、かつ腕の位置もジャンプ後の着地までの腕がさがっていくような状況で【選手の自然な動きによってその位置にある】ことを考慮すると、ハンドの反則を適用しなくても良かったように思える。

一方で、VARが介入し、RRAで映像を見れば、主審がハンドの反則とする気持ちも分かる。

VARが介入したという事実。また、主審が見ていた映像が中継映像にも出ていたが、最後に腕が体の幅から出ている絵をみていた。それを【手や腕が明らかに体から離れている大きなバリア】とジャッジし、PKとしたのだろう。さらに今大会の基準もあるのかもしれない。

ハンドの反則【ボールを手や腕で扱う】とは?偶発的でも『大きなバリア』はファウル

最後に、全体のレフェリングはしっかりと『ゲームの着地』をさせたと思う。

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