石井紘人のFootball Referee Journal

無料:湘南ベルマーレ×名古屋グランパスのPKとカード、川崎フロンターレ×ベガルタ仙台の長谷川のゴールはオフサイド、鹿島アントラーズ×清水エスパルスとサンフレッチェ広島×横浜Fマリノスはゴール

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Jリーグジャッジリプレイ』に原博実Jリーグ副理事長に代わり、元日本代表の播戸竜二氏が出演した。

まずは湘南ベルマーレ×名古屋グランパス戦の44分。岡本へのシミッチのタックルがファウルでPKとなったが、スローで見るとシミッチが先にボールにプレーしているように見える。

播戸氏は「PKだと思います。左利きのシミッチ選手は、左足でスライディングに来る。岡本選手は、それを理解し、ファウルを巧くもらっている」と今村義朗主審の判定を支持した。

レイモンド・オリバー日本サッカー協会(JFA)審判委員会副委員長も「通常のスピードで見ると、良いタックルに見える。リプレイで見ると、ボールに触れているか・触れていないかどちらとも見れる。主審は良いポジションでみており、判定を批判されるべきではない。VARがあっても、このシーンはレビューされない。なぜならば、主審の判定は誰が見てもあきらかなミスではない」と同様の見解を示した。

また、50分のシミッチへの坂のスライディングをファウルとしたシーン。このこぼれ球が和泉に渡り、得点の機会になったために、アドバンテージが適用できたのでは?という声が播戸氏からもあがったが、

レイ氏は「スライディングをファウルとした主審の判定は素晴らしいが、【得点の機会阻止】で退場にすべきだった。退場であれば、アドバンテージは基本的には採用できない」とそもそもでカードの色にミスがあったことを明かした。

 

ここからの三つは得点にまつわる判定。

一つ目は、川崎フロンターレ×ベガルタ仙台戦の37分の長谷川の得点だが、「オフサイドとすべきだった。ただ、オーロラビジョンで判定は覆せません。VARがあれば、オフサイドとなった。副審のポジションは悪くなかったが、体の向きをゴール側に正対すること。芝の刈目も使える」とレイ氏は厳しく「このレベルではオフサイドを見極めなければいけない」と分析した。

二つ目と三つ目はゴールラインを越えていたように見えるが、得点が認められなかったシーン。

鹿島アントラーズ×清水エスパルス戦の3分、中村のFK。サンフレッチェ広島×横浜Fマリノス戦の90+5分、川辺のゴール。

播戸氏は「どちらもゴールだと思う」と語り、レイ氏も「ゴールだったと思う。副審はオフサイドを見極める正しいポジションにいます。ゴールキーパーの体で視界は遮られてしまう。VARがあれば」と難しい判定だったことも付け加えた。

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