石井紘人のFootball Referee Journal

無料:審判委員会がサンフレッチェ広島×川崎フロンターレ戦やセレッソ大阪×サガン鳥栖戦やベガルタ仙台×名古屋グランパス戦などの判定について説明【批評コラム前編①】

本日、日本サッカー協会(JFA)にて『20182JFAレフェリーブリーフィング』が開催された。

FBRJFBRJとは?)でも議論になったサンフレッチェ広島×川崎フロンターレ戦(参考記事:長谷川のゴールとすべきだったアディショナルタイムのオフサイドをなぜ副審はオンサイドとジャッジできなかったのか)やセレッソ大阪×サガン鳥栖戦(参考記事:74分のセレッソ大阪木本にハンドリングを適用し、サガン鳥栖にPKを与えるべきか?)やベガルタ仙台×名古屋グランパス戦(参考記事:大岩のハンドリングで一発退場レッドが妥当か?)などの判定について上川徹JFA審判副委員長が説明し、ミスに関しては改善された点も伝わってきた。

 

2018年シーズンが始まり、総試合はここまで250試合。そのうちの20%の50試合で試合後の意見交換会でクラブ側から判定に対する質問があった。ちなみに昨年は22%。若干ではあるが、判定への不満は昨シーズンより減っていると言えるかもしれない。

話を戻して、今年、クラブから声のあがったシーンは現時点で57のジャッジについて。その中で審判団の判断が誤っていたのは19の判定、33.3%であり、昨季の40%よりも減っている。

上川は「0がベストだと思いますが、どうしてもミスは出てしまう。33.3%もミスがあると思われるかもしれませんが、クラブから『ミスジャッジではなかったのか?』と聞かれた判定のなかの33.3%でもあります」(参考記事:『74試合中66試合はミスジャッジがなかった』と報じられない事。今も変わらないレフェリーへの個人攻撃)。

もちろん、上川は問題となったシーンがあったことも認めている。それでも、昨季からの改善は見られており、「全体的には良いスタートと言えると思います」(上川)。

 

今回のブリーフィングで取り上げられたのは14の事象。FBRJでミスとされた

J11節のセレッソ大阪×横浜Fマリノス戦、6分のオフサイドのシーン(参照リンク

上川はミスを認め、

「映像を見れば、あきらかです。課題は、副審のポジションです。本来であれば、この時のオフサイドラインとなるボールに追いついていなければいけない。追いつけなかったとしても、若干想定することは出来ますよね(参考記事:NHK『五感の迷宮』「オフサイドの判定には必ず誤差が生じる」は改善できる)。ですが、根本的にはポジションです。

では、なぜポジショニングがズレたのか。

この前(福光が抜け出した瞬間)がズレてしまい、副審はラインを合わそうとして止まってしまった。一回止まったため(オフサイドラインに)追いつくことができなかった。」

 

この反省が活き、同副審は

J12節のヴィッセル神戸×清水エスパルス戦の26

では、最終ラインとなったボールにしっかりと追いつき、オンサイドでゴールを認めている。

「ミスから何を学ぶのかが我々にとって一番大切です。このシーンを正しく判定できたのは、やはりポジションです」(上川)。

 

J15節のサンフレッチェ広島×川崎フロンターレ戦の90分(参考記事:長谷川のゴールとすべきだったアディショナルタイムのオフサイドをなぜ副審はオンサイドとジャッジできなかったのか

 

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