主審や副審の評価は一つの事象だけでなく、シーズン全体のパフォーマンスを見る【レフェリーブリーフィング後編②審判批評】
J1第33節の清水エスパルス×ヴィッセル神戸戦のアディショナルタイム(Jリーグジャッジリプレイ参照)
「アディッショナルタイムですが、レフェリーには表示時間よりもあまり伸ばさずに終わらせるのもゲームコントロールの一つという話はしています。もちろん、アディショナルタイム中に、選手交代があれば、10秒から20秒伸ばすことはあります。
競技規則的には、表示が4分であれば、4分から4分59秒の間を考えます。
(橋本と河合の接触は)レフェリーはボールにプレーしたと見ました。ボールにプレーしようとはしています。ただ、映像を見ると、遅れてヘディングしており、ファウルをとるべきでした。その前の競り合いもファウルかどうかですが、レフェリーの基準とも見れます(参考記事:90+3分の河井と橋本の競り合いと試合を止めるタイミングと白崎やポドルスキへの対応)。
この治療に4分25秒かかりました。この時、アディショナルタイムに入って3分40秒経過しています。つまり、残りの20秒だけをプラスする考えで良かったのですが、レフェリーは90分内と同じように、4分25秒を足してしまった。
普通に考えれば、20秒だけで良かった。
で、レフェリーは、両選手に対して、4分25秒を足すことを伝えました。
それもあって、選手たちは文句を言わずにプレーをしたのかもしれません。
レフェリーは副審と第四審判にも伝え、A1の副審は「それは長いのでは?」とインカムを飛ばしますが、
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