石井紘人のFootball Referee Journal

主審や副審の評価は一つの事象だけでなく、シーズン全体のパフォーマンスを見る【レフェリーブリーフィング後編②審判批評】

J133節の清水エスパルス×ヴィッセル神戸戦のアディショナルタイム(Jリーグジャッジリプレイ参照

アディッショナルタイムですが、レフェリーには表示時間よりもあまり伸ばさずに終わらせるのもゲームコントロールの一つという話はしています。もちろん、アディショナルタイム中に、選手交代があれば、10秒から20秒伸ばすことはあります。

競技規則的には、表示が4分であれば、4分から459秒の間を考えます。

(橋本と河合の接触は)レフェリーはボールにプレーしたと見ました。ボールにプレーしようとはしています。ただ、映像を見ると、遅れてヘディングしており、ファウルをとるべきでした。その前の競り合いもファウルかどうかですが、レフェリーの基準とも見れます(参考記事:90+3分の河井と橋本の競り合いと試合を止めるタイミングと白崎やポドルスキへの対応)。

この治療に425秒かかりました。この時、アディショナルタイムに入って340秒経過しています。つまり、残りの20秒だけをプラスする考えで良かったのですが、レフェリーは90分内と同じように、425秒を足してしまった。

普通に考えれば、20秒だけで良かった。

 

で、レフェリーは、両選手に対して、425秒を足すことを伝えました。

それもあって、選手たちは文句を言わずにプレーをしたのかもしれません。

レフェリーは副審と第四審判にも伝え、A1の副審は「それは長いのでは?」とインカムを飛ばしますが、

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