石井紘人のFootball Referee Journal

【無料審判紹介コラムvol.12】W杯アジア最終予選日本×UAE戦「アジア最高のレフェリー」ラフシャン・イルマトフ審判団とは?中東の笛は死語?

2430分キックオフとなるFIFAワールドカップ2018ロシア大会アジア最終予選グループBUAE×日本代表戦。アウェイでの試合ということもあり、ハリルホジッチ監督は試合前日会見で、「正当ではないレフェリングは避けてほしい」と審判団をけん制していたが、割り当てを受けたのは「アジア史上最高のレフェリー」と評されるウズベキスタンのラフシャン・イルマトフ審判団(参考記事:現代サッカーに“中東の笛”はあるのか?)ということもあってか、「明日の審判は信頼しています。正確な笛を吹いてほしい」とも付け加えている。

そんなイルマトフ主審とはどのようなレフェリーなのか(参考記事:イルマトフとは)?

まずスプリントと予測からくるポジショニングが欧州トップレベル以上のクオリティーだ。たとえば、AFCチャンピオンズリーグ第一節のウェスタン・シドニー・ワンダラーズ×浦和レッズ戦の先制ゴールのシーン。アドバンテージから興梠慎三のシュートを見極めるまでの流れは秀逸で、トップレフェリーからも感嘆の声があがっていた。確かなポジショニングと、視界や視点を揺らさないようにするための独特の走り。選手たちもイルマトフ主審が良いポジショニングで見ているのならば、ファウルアピールするのではなく、レフェリーに委ね、プレーに集中した方が得策だろう。

ファウルをもらいにいくようなプレーはとってもらえないし、影響はしっかりと見極める。AFCアジアチャンピオンズリーグ2015 2ndleg 広州恒大×アルアハリ戦のように、懲戒罰も迷わない。Jリーグのトップレフェリーたちと同じ基準である。

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