石井紘人のFootball Referee Journal

2013J1第7節 大宮×浦和 飯田淳平審判団評:3

■主審:飯田淳平

 採点:3

 

「スタジアムで見かけたら、声かけてくださいよ」

 

審判員の方々がそう言ってくれたりする。

 

本当に迷う。

 

現地取材に行くと、『審判控え室』が何処にあるか分かる。先日、東京ヴェルディ×FC岐阜戦で服部年宏さんと李漢宰くんに話を訊くため、地下で待っていると『審判控え室』が目の前にあった。

 

この日の主審は中村太氏。

面識はある。

 

 

この試合もそうだった。

飯田淳平氏。

控え室は目の前。

しかも、アセッサーは日本サッカー協会審判委員長の上川徹氏。

 

 

どちらも面識がある。

 

が、それはメディアがやってはいけないルール違反。けれども、もし話を訊ければ、ゴシップとしてではなく、スポーツというエンターティメントとして、滅茶苦茶面白い。

 

私が訊きたかったのは、

 

 

―飯田さん。前半終了間際のことです。那須、多分、血を出しましたよね。飯田さんも、確認しました。だから、飯田さん、那須選手やドクターに、第四審判側に行くように促していましたよね。けれども、彼らは、そちらに行かなかった。彼らのルールへの理解不足が生んだ不満、そして失点だと思うのです。もちろん、飯田さんが、「第四審判側に行かないと、確認が遅れますよ。だから、向こうに行ってください」と伝えるのも必要だったかもしれません。あの判定を振り返ってもらいませんか?

 

 

そして、上川さんがいるなら、

 

 

―上川さん。今回、飯田さんの正しい処置はサポーターの不満になってしまいました。これは、サッカー競技規則の理解不足です。上川さんから、このようなことがないように、【出血を確認した主審の合図を受けてからのみ復帰できる】というのを、各チームに通達する必要を感じていますか?

 

 

これを訊きたかった。

 

 

 

試合後、当事者から話を訊くというのは、公平性を保つためでもある。

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