石井紘人のFootball Referee Journal

コパ・デル・レイ2012準々決勝 レアルマドリード×バレンシア ムニス・フェルナンデス審判団評:1

■主審:ムニス・フェルナンデス

 採点:1

 

両者の見解は真っ向から対立する。

 

 

レアルマドリードのR・カルバーリョは「最近の数試合で、僕たちは10人で試合を終えていた。今回も、審判は両チームに公平だったと思う」

 

 

対してソルダードは、

 

 

「サンチャゴ・ベルナベウに来て、主審や副審がああやってミスをするのを見るなんてね。僕らは(マドリーの不満に)黙っていた。彼らはかなり審判たちに不満を述べている。それがこの結果だ。レフェリーが一度ミスすることはあり得る。でも、これほど多くのミスはないよ。考えさせられる。

審判たちは、マドリー相手にミスをするというプレッシャーが嫌なんだ。

ミッドウィークにずっと審判について話すのが役に立つのなら、体制側がコントロールすべきだと思う。マドリーからの主張はスポーツの役に立たない」

 

 

というのも、この試合での前日会見で、ディ・マリアが、リーガ前節オサスナ戦(0-0)でMFカカーが退場したことについて問われると、こう返している。

「最近の審判は、僕たちへの判定で間違いを犯し続けている。サッカーではそういうことが起こるものなんだ。カカーの件について、最初のイエローカードの場面で、ひじ打ちなど見られなかった。2枚目は運が悪かったとしか言いようがない。ライバルは退場を求めてプレーしていた。あなたたち(報道陣)は、審判がマドリーに対して間違いを犯していることを知っているはずだ。現在の僕たちは、どんな馬鹿げたことでも退場とされてしまう。審判の過ちはミスによるものじゃない」

 

 

このレアルマドリードの審判員へのプレッシャーが、試合に影響を与えたとバレンシア側は怒りを覚えているのだ。とは言え、実際の試合は、決してそんなレフェリングではなかった。

(残り 1101文字/全文: 1833文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ