J1第9節全試合振り返りLIVE(J論)【4/7(月)22時】

宇都宮徹壱ウェブマガジン

鳥取での経験を糧に地域CL突破を誓う若き指揮官 小谷野拓夢が語る福山シティFCでの再挑戦<3/3>

3年ぶりに挑む中国リーグが難しい戦いになる理由

──2シーズンにわたるJ3での貴重な経験を受けて、再び中国リーグに戻ってきたわけですけれど、JFL昇格のためには全社や地域CLを勝ち抜く必要があります。今季の中国には、ベルガロッソいわみ、SRC広島、FCバレイン下関、三菱自動車水島FCなど、強豪が揃っていますね。

小谷野 昨シーズン2位のSRC広島以外にも、カターレ富山の脇本晃成選手や高知ユナイテッドSCの橋本峻輝選手を獲得した、ベルガロッソには本気度を感じています。ウチは中国リーグを3連覇していますけれど、各クラブとも着実に力をつけていますので、自分たちも100%の力を出し続けないと4連覇は達成できないと思います。

──久々に中国リーグに戻ってきて、新たにスカウティングするのって大変そうですね? 昨シーズンの試合映像とか残っていないでしょ?

小谷野 そうなんですよ! これはリーグに動いてもらって、映像を共有する仕組みを作ってもらいたいなって正直思っちゃいますね。もちろん、各クラブがスカウティング用に撮影しているんですけれど、それらをリーグとして一括して共有できていれば各クラブも助かるし、リーグ全体のレベルも上がっていくと思うんですよね。

──確かにそうですよね。試合映像の共有というのは、JFLではYouTubeで公開するようになりましたが、地域リーグではまだまだこれからという感じです。いずれにせよ、今季の中国リーグは「始まってみないとわからない」というのが正直なところですか?

小谷野 それはありますね。自分たちの実力がどのあたりかも明確ではないですし、僕自身も2年間のブランクがありますから、現時点で「優勝できます!」と軽々しくはいえないです。もちろん、そこを目指すのは当然ですが。

──天皇杯については、どう位置づけていますか?

小谷野 間違いなく福山という街から注目される大会でもあるし、僕たちが全国的に注目されるきっかけになった大会でもありますからね。今年は「Jクラブ撃破」というのは、マストの目標としていきます。

──そのためには、しっかり県代表にならないといけないですね。どのあたりがライバルですか?

小谷野 SRC広島さんがライバルになると思います。あとは広島大学ですかね。

──ぜひとも勝ち進んでほしいところです。昇格という意味でいえば、同じトーナメントでも全社は極めて重要な位置づけだと思います。ところが福山は、全社では3大会連続で1回戦敗退なんですよね。これには、どんな理由があると考えていますか?

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