なぜMILKサッカーアカデミーはサッカーファンから愛されるのか? ノーミルク佐藤(サッカーデータマン)&井上マー(芸人)<2/2>
<2/2>目次
*サッカーをちゃんと見始めたのは「2015年から」
*データマンとなるきっかけを与えた三竿健斗のプレー
*「MILKサッカーアカデミー」に込められた2つの意味
■サッカーをちゃんと見始めたのは「2015年から」
──ここからミルアカが誕生した経緯について伺いたいと思います。佐藤さんは33歳で、マーさんは45歳。ひとまわり上のマーさんが、佐藤さんのことを「先生!」と言っているのが、いつも面白いなと思っているんですが。
井上 やっぱり教わっていますし、何より尊敬していますから。年齢は関係ないです。
──そんな佐藤さんですが、ご出身は宮城県で、もともとプレー経験はなかったそうですね。サッカーとの接点は?
佐藤 学生の頃から、いわゆる選手名鑑はずっと見ていたんです。今のアテネ世代くらいから、Jリーグの選手は大半を把握しているんですけど、試合をちゃんと見るようになったのは2015年が初めてでした。
──え、そうなんですか? 意外です。
佐藤 それには理由があって、高校時代はいわゆる進学校に通っていたんですけど、予備校が週末にもあったので試合は見られませんでした。大学生になってからも、生活費は自分で稼がないといけないので、週末もずっと仕事でした。
──その頃は、どんなお仕事をされていたんですか?
佐藤 IT関連ですね。バイトではなく社員で、入学式の前に入社式がありました(笑)。ベンチャーだったので、営業からウェブのディレクションから、いろいろ学ばせていただきましたね。大学卒業後は、予備校の先生をやっていたんですけれど、こちらもやはり土日関係がないので、試合は見られなかったですね。
──まあ、そうでしょうね。教科は何を教えていたんですか?
佐藤 全部教えていました。数学も英語も国語も日本史も簿記も。理科だけがちょっと苦手なんですけど。教える対象は、下が小学2年で一番上が社会人。僕の強みは何かといえば、空いたところにきちんと埋まって、しかも幅広く対応できることだと思っています(笑)。
井上 本当にポリバレントですね。付き合いが長いので今さらですけど、お笑いを教えてもらっていいですか(笑)。
──予備校のお仕事は5年くらい。その後はサッカーのデータを提供する会社を起業されるわけですけど、この予備校時代での経験はミルアカにどう活かされていますか?
井上 それ、俺も聞きたいです!
佐藤 一番は、ミルアカの根幹でもあるポジティブさ、僕の言葉で言い換えると「プラスのストローク」で語ることですね。僕がチームに対しても選手に対しても、絶対にネガティブなことを言わないのは、生徒を見ているのに似ているからだと思っています。どんな生徒でも、絶対に何かしらいいところってあるわけです。それを見つけてあげるのが先生の役割だと思っていて、その発想はミルアカでもまったく一緒だと思っています。
──ある意味、教えるというのは佐藤さんの天職だったと思うんですよ。ではなぜ、そこからサッカーの分析に振り切ったのでしょうか?
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