長崎サッカーマガジン「ViSta」

【J2第6節:長崎vs甲府】プレビュー:前からいくべき時と、いけない時の整理はできたのか。問われるチームの修正力

■【強者の記憶にとらわれず、今の姿を示す】

昨シーズンの長崎は、J1に昇格した徳島・福岡と最後まで競り合って、リーグ3位の成績をおさめた。昇格できなかった悔しさはあったものの、最後まで3強の一角としてリーグを戦った。

だが、全ては昨シーズンの話だ。現時点での長崎は、リーグ5試合を終わって1勝1分3敗。3得点10失点中の19位で、自動降格圏に沈んでいるチームに過ぎない。

FC琉球戦から2試合で7失点と守備が崩れてしまっている長崎

「昨シーズンに最後までJ1昇格争いをするという刺激的なシーズンを過ごさせてもらって、ギリギリでJ1に昇格できずに、今年、新たな気持ちでJ1に昇格するんだと頭ではわかっていたんですけど、どこかで去年を引きずっていたのかなと。そういうところが、プレーの判断や球際の鋭さ、一歩寄せが甘かったり、サポートが遅いといった後手の部分につながっていたと思う。(富樫敬真)」

選手たちは、あらためて今の自分たちを見つめ直した。チームは理想を追求して、盤石の勝ちを目指さなければならないが、それは今節に求められる姿ではない。強者だった昨シーズンの記憶をかなぐり捨ててでも、泥くさく、ひたむきに戦うこと。それこそが今節で求められるチームの姿だ。

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