【コラム】~手倉森監督に聞く、谷間の世代は実在するか?~
『谷間の世代』
サッカー界においてこの言葉を聞くことは珍しいことではない。前後の世代に比べて国際大会の実績が低い年代を指す言葉として広く定着している。
日本サッカー界で最も知られる谷間の世代と言えば、「1981-82年生まれ」で2004年のアテネオリンピックを戦ったいわゆる「アテネ組」だ。FIFA U-17世界選手権への出場権を獲得できなかった彼らは、直前の先輩にあたる、小野伸二、稲本潤一、高原直泰、酒井友之ら黄金世代の華々しい活躍に押され、「谷間」と呼ばれ続けた。

呉屋大翔・亀川諒史・秋野央樹なども谷間と呼ばれた世代だった
街クラブや高校サッカーなどでも、世代とまでは呼ばないが、「今年はどこも小粒だ」、「どのチームを見ても、今年は去年より見劣りする」というレベルでの『谷間』は存在する。だが日本代表でも、先にあげた「1981-82年生まれ」の世代は、松井大輔、阿部勇樹、鈴木啓太、今野泰幸、佐藤寿人、田中マルクス闘莉王など、後に大活躍し、実力を証明した選手も多い。実際に『谷間』と呼ばれる世代は存在するのだろうか?
そんな率直な疑問を、『谷間』と呼ばれた世代を率いて、リオデジャネイロオリンピックを戦った手倉森誠監督に聞いてみた。
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