混戦のJ3序盤戦を徹底分析LIVE(J論)【3/21(金)21時】

中野吉之伴フッスバルラボ

【育成】スポーツ少年団の大会名称変更からプロジェクトメンバーの一人として思うこと

▼ プロジェクトメンバーの一人として

日本スポーツ協会(JSPO)が全国スポーツ少年団競技別交流大会の名称を来年度から「エンジョイ!スポーツフェスティバル」に変更すると発表された。

・勝利至上主義から脱却するメッセージを発信することが狙い。
軟式野球、剣道、バレーボールの大会が対象。
・交流機会の充実、選手の出場機会の確保、暴力や暴言の根絶などを目指し、運営方法や競技方式を整備する方針を整理。

こちらは「全国スポーツ少年団競技別交流大会検討プロジェクト」において、大会名称だけではなく、レギュレーションのあり方について何度も協議、検討を重ねてきたものである。

かくいう僕もこのプロジェクトメンバーの一員として関わらせてもらっている。極端な勝利至上主義からの脱却を目指し、子どもたちのもとにスポーツを戻そうという取り組みに直接関われるのは、とても貴重な体験となっている。

ちなみにサッカーが今回の名称/レギュレーション変更の対象に入っていないのは、サッカーの場合は管轄がJSPOではなく、サッカー協会にあるため。

該当スポーツではない中、僕が益子直美さん(スポーツ少年団本部長)からの推薦でこのプロジェクトチームに入ったのには、より様々な視点と解釈でこのプロジェクトを検討し、これからに向けてのたたき台としてしっかりとした物を作り上げたいという意欲の表れだ。僕にしても益子さんから直々のご使命となれば、気合も一層入るもの。

小学校年代における全国大会開催のメリットとデメリットにおいては、僕だけではなく、様々なところで指摘されている。柔道界ではほかのスポーツに先立って、小学校の全国大会の廃止を決定。

大会のあり方そのものを見つめ直さなければならない時期に来ているのは言うまでもない。

JSPOが何もしていないわけではない、というのをプロジェクトの間に僕は何度も見聞きした。

全国スポーツ少年団競技別交流大会はJSPOにおいて、そもそも全国大会の位置づけとしての大会ではないとされている。

全国から集まった選手や指導者が交流を深めるための場として定義されているし、実際の大会では競技によってはアフターマッチファンクションや指導者交流会などがすでに開催されており、ポジティブなフィードバックも集まっているという。

プロジェクトチームの会合でも各スポーツの代表の方々といろいろディスカッションさせてもらっているが、「子供たちの成長のために」という視点で、確かな問題意識を持った方ばかりが集まっていると感じている。

ただ、それが一般的な共通理解というところまでなかなか持っていけないのが悩みどころ。

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