【育成】ドイツの育成現場にもある《忖度》。グアルディオラぶる若手指導者を導く存在こそ必要なのではないか?

※フットボリスタより転載+加筆
▼ 解任騒動の裏にあった真相
以前どこかで書いたかもしれないが、欧州では「指導者は3度解任されて初めて一人前」とよく言われる。指導者として向き合うのはピッチ上のことだけではない。時に親と揉め、選手と揉め、クラブと揉め、その中で折り合いをつけつつ、だからといって自分の信念を曲げずに信頼関係を築き上げていくことが求められるわけだ。ゆえに、プロクラブだろうとアマチュアクラブだろうと、成人チームだろうと育成チームだろうと、欧州の指導現場において解任はごく普通にある話である。
ドイツで育成指導者として20年近く活動してきている中で、僕はどんな時もそうした人間関係を大事にしてきているけど、こちらからのアプローチだけですべてがうまくいったりはしない。上級ライセンスを取得していても、国際コーチ会議や指導者講習会でどれだけ理論を学んでも、ブンデスリーガ育成アカデミーの指導者とディスカッションを交わしても、心理学や教育学、他のジャンルで活躍する人たちとコーチングについて意見交換をしても、こちらにはどうしようもないことだって普通にある。それも、思いもよらないタイミングで襲ってくることだってあるのだ。
そんなわけで、今回はドイツの育成クラブで起こった少しダークな話をお届けする。
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