【独便り】欧州の最新コロナ情勢はどうなのか。日本代表オーストリア遠征中止の可能性は?

グラスルーツスポーツは試合も練習もすべて中止に
▼ ドイツ便り
10月28日、ドイツ首相アンゲラ・メルケルは各州知事とのリモート会談を行い、ロックダウン第2弾が決定された。5月半ばに最初のロックダウンが部分的に解除され、少しずつ日常生活を取り戻してきていたが、ここ最近の新規感染者数増は歯止めがかからない状態になっていたことは否めない。
10月31日の段階でドイツの感染者数は11万3000人。一日の新規感染者数は18000人以上になっている。
9月の段階でメルケル首相は「このままだと一日に20000人近い新規感染者数を出す日がきてしまう」と警戒を強烈に促す話をしていたが、当時そこまで深刻に受け止める人はどれだけいただろうか。
他の欧州諸国で感染がどんどん広がっていく中、ドイツは比較的抑え込めていたので大丈夫では?という空気が広がっていた。
ただドイツでもこれまでは7日間の感染者数が10万人あたり50人以上になるとレッドゾーンとなり危なくなるというラインを設定していたが、いまや多くの都市がこのラインを軽々と突破。いまはレッドゾーンの上に、7日間で10万人あたり100人以上の新規感染者のラインをダークレッドゾーンという新たな段階を設けているが、この数値が200人を超えている都市もいくつもある。
一度感染者数がぐっと上がってしまうと、そこからブレーキをかけるのは難しい。
正直ロックダウンは時間の問題だったと思う。
(残り 2823文字/全文: 3493文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ