中野吉之伴フッスバルラボ

【TR論】ゴールメイクするための条件を整理して、子どもたちに合ったトレーニングを考察してみた!

▼ ゴールメイクを目的としたトレーニングメニュー

SVホッホドルフのU13でコーチを務めることになって4週間。長男とともにプレーする彼らをそれこそ幼稚園のころから見てきているわけだけど、これまではピッチの外から眺めてきていた”だけ”なわけで、中に入って一緒にサッカーに関わるようになると、やっぱりいろんなところで発見がある。

フライブルガーFCのようなトレーニングをやるつもりはもともとなかった。子どもたちにとってのサッカーとはなにかという命題はやっぱり大事だし、彼らがトレーニングの時間に求めるものが何かをちゃんと知って、だからといって何をやってもいいわけではなくて、その中でサッカーへのアプローチを最適にするのはどうしたらいいのかというのをすんごく考えてきた。

ドリル的トレーニング、認知系トレーニングの頻度とカテゴリーをどの分量でどの熱量でどんなバランスで組み入れるのが最適なのか。

選手としてだけではなく、人間的な成長を促すためにはどんなアプローチがはまるのか。

この1か月間はそうした時間に費やしてきたなぁと。

これまではコーチとして入っているし、監督のやり方を邪魔したくなかったので、あくまでもサポートすることをメインに関わってきたけど、前節の試合で明確な改善点が見えたので、それを一度トレーニングで取り上げてやりたかった。

一度明確な目的意識を持ってもらえたら、一気に改善されるんじゃないかという感覚が僕のなかであったから。

そこで監督に相談して、その日のトレーニングは任せてもらえることの了承を得て、火曜日のトレーニングに臨むことになった。すごくうまくいったと感じている。週末の試合が楽しみだった。

ただそのあと新型コロナウィルスがドイツでも爆発的に増えてきていることで、ロックダウン第2波がきてしまった。当初は週明けから施行される予定だったので、この週末の試合を最後にというイメージをみんな持っていたけど、各州・地方サッカー協会の動きは速い。

翌日のうちには即座にトレーニング・試合といったスポーツ活動全般の中止が決定された。

とてもとても残念だけど、こればっかりは仕方がない。

トレーニングでつかんだ手ごたえを試合で成果として見ることができなかったけど、子どもたちとの距離感がはっきりつかめるようになったことを振り返る意味でも、火曜日のトレーニングをまとめておこうと思う。

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