中野吉之伴フッスバルラボ

大人の過保護とストレスがもたらす弊害とは?子供の成長になにより大切なことを考える

 ▼7月のインタビューはルーカス・シンキビッツとクラウス・パプストの二人にお願いした。

ここ数年担当しているワールドサッカーダイジェストの人気企画「ブンデスリーガベストプレーヤー50人」に、今シーズンはシンキビッツとパプストの両氏に参加してもらった。シンキビッツは現役時代ケルンやレバークーゼンで活躍し、ドイツ代表歴もある名ディフェンダー。

パプストは1.FCケルンの様々な年代で監督、そして育成部長を務め、ドイツサッカー協会でもインストラクター、ケルン体育大学で講師も歴任している。彼ら二人のエキスパートとの座談会は、それぞれに熱い思い入れがあるのでとても興味深いものだった。

その中で特に個人的におもしろかったのは、座談会前にアイドリングとして行った育成に関するディスカッションだ。パプストとは以前から何度もあって、いろんなディスカッションを交わしてきたので、育成についてのスタンスもある程度把握できている。

一方のシンキビッツとは初対面だったが、とてもフランクですぐに打ち解けることができた。現役時代はドイツ代表にまで上り詰めた名プレーヤーということは知っていたが、賢さも相当なものだと話をしてすぐに気づかされた。頭の回転が非常に速い。ドイツサッカーの在り方から育成全般に至るまで様々なテーマに対してとても鋭く、論理的な意見をズバズバ指摘した。私とパプストは、何度もうなずきながらいつの間にか聞き役に回っていた。

(残り 2335文字/全文: 2940文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ