【無料記事】【記者会見 J1第14節 神戸-福岡】「悔しい敗戦。前を向いて次のゲームに向かっていきたい」/長谷部茂利
2024明治安田生命J1リーグ 第14節
日時:2024年5月15日(水)19:03キックオフ
会場:ノエビアスタジアム神戸/10,961人
結果:ヴィッセル神戸 1-0 アビスパ福岡
得点:[神戸]宮代大聖(72分)
◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「粘り強く戦って、攻撃をする回数は多くはなかったと思いますし、スムーズじゃなかったかもしれませんが、それでも、これまでよりも攻撃は少しできていたのかなと、トライしていたなというふうに感じています。守備のところは、冒頭に言った通り粘り強く戦っていましたが、1本のパスとワンタッチのシュートを抑えないと勝点が取れないということを身をもって感じた、選手たちも分かったと思います。『それぐらい質が高いよ』という話は試合前にしていたので、悔しいですけれども、この負けを、今日、試合をする前の時点では首位と9位以下の差だよという話を選手にしまして、差を少しでも埋められるようにしようという話をしました。悔しい敗戦ですけれども、前を向いて次のゲームに向かっていきたいと思います」
Q:質の違いは否めなかったと思いますが、ただゲームという目で見れば今日は対等に戦えた印象があります。あの1点というところで、今の時点で、それが生まれた差というものをどのように捉えていらっしゃいますか?
「まず対等には戦えていなかったと思います。スタイルの違いはあれど、もう少し自分たちのミス、ボールを扱うミスであったり、取るべきところで取る、繋ぐところで繋ぐ、自分たちの守備のところの連携をもう少し高める、そういうところが私達が目標としているところから少し低かったなと。そこが上がったところで勝負できれば対等だったと思いますが、そういうところが少しずつ自分たちのミスも含めて効いてきた。最後はちょっとボールホルダーに対してプレッシャーを外された、プレッシャーにいけなかったと思うんで、そういうことが少しずつ効いてきて、身体が少し反応できなかったというか、素早く動けなかった。そういう状態であったのが把握しきれていなかったので、もう少しできるかなということもこちらでは見ていたので、そこは私の方で交代なり、ポジションチェンジなりをして対応できるようにしてあげたら、あの失点はなかったかもしれません。そんなふうに思います」
Q:それでも、これまでに比べれば戦えるようになったというか、今シーズンは去年は勝てなかったチームから勝点を取れたりということもあり、今日は結果が出なかったとは言え、チームは少しずつ進んでるんじゃないかという印象を受けました。そこいかがでしょうか?
「それはそうは思っています。また、そう信じています。それなくして前に進めませんし、今日の敗戦を受け止めて、その失点の場面だけではありませんが、細部にこだわって、もう少し自分たちが結果を出せるように、ファン、サポーターのみなさまに応援していただけるようなチームにしていかないといけないというふうに思っています」
Q:今日は前線の3人を前節から代えました。ウェリントン選手はだいぶ前から行っていましたが、これは狙い通りだったのでしょうか?また、長い間0で推移させるというのも狙い通りだったのでしょうか?
「失点を0で抑えるのは狙い通りです。得点を取れてないのは狙い通りではありません。前から行くというのは自分たちのスタイルです。別に狙いも何もなく今まで通りです」
Q:今日は空中戦勝率が非常に高い神戸との対戦ということで、福岡さんも空中戦には自信を持ってると思うんですが、相手の使ってくるロングボールへの対策というのをどういうふうにしてきたかというのを教えてください。
「細かくは言えません。データは持っています。そのデータに基づいて良いボールを入れさせない、入ったところで競り合う、ぐらいでいいですか?」
Q:分かりました。特に前半はウェリントン選手のポストプレーで起点を作って攻めるという形が多かったと思います。試合前に描いていたゲームプランというか、例えば最初にロングボールを使って1点を取って守り切るとか、そういうゲームプランがあれば教えてください。
「それはありましたけれど(苦笑)…。アビスパ福岡の試合を観られたことはありますか?」
Q:ほとんどありません。
「では何試合か見ていただいたら普通にすぐ分かると思いますが、自分たちはいろんなことはできません。その中で長いボールを使ったり、短いパス、ドリブルを使いながら、どうにか相手コートに、相手のゴール前に入っていくというのを工夫しながらやってるチームです。何でもかんでもできるチームじゃないので、一つの方法として長いボールを使っています。それが成功するかしないかというと、他のチームよりも成功する回数は数が多い分、パーセンテージよりも成功する回数が多い、そういうチームです。だからプランも何も、いろんなことできるわけではないないので、少ない中から自分たちは選んでいます。先ほど冒頭に言いましたように、その中でのミスが少しずつ減っていけば、もう少しボールが繋がり、ショートパスも、ミドルパスも、幅も使いながら、手前も使いながら、そういうことができるんですけど、今日のところはミスが多かったかなという話です」
[中倉一志=取材・構成・写真]