【無料記事】【記者会見 J1第32節 G大阪-福岡】「逆転ではなくて先に自分たちが点を取る形に持っていきたい」/長谷部茂利
2023明治安田生命J1リーグ 第32節
日時:2023年11月11日(土)15:03キックオフ
会場:パナソニックスタジアム吹田/21,293人
結果:ガンバ大阪 1-2 アビスパ福岡
得点:[G大阪]クォン ギョンウォン(13分)、[福岡]山岸祐也(46分)、ルキアン(89分)
◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「注意していたセットプレーから失点しましたけれども、そこから少しずつ盛り返して、リードしていたから少し落ち着きがある入り方を後半はしてきたガンバさんなのか、余裕だったのか分かりませんが、自分たちは必死に、自分たちの攻撃、もしくは切り替えのところでどうにか流れを掴もうと、選手たちは必死に後半は入っていきました。それが自分たちの元々あるスタイル、アグレッシブなスタイルなので、それが少しできた。そこから良い崩しだったし、また2点目もリハビリ上がりの大変苦労した選手が最後に点数を取ったので、非常にチームは盛り上がったし、これからまた盛り上がるし、非常に良い勝利になったなというふうに思っています」
Q:前半は相手をなかなか捕まえきれませんでしたが、後半は内容が随分変わりました。必死に入ったということでしたが、何か具体的に修正を施したようなところがあれば、教えていただけますか?
「特に試合中にはあまりできなかったんですけれども、いつも、ここのところやっている攻撃的なガンバさんのスタイル、立ち位置ではなくて、少し我々のことを消すような、気にしてくれたような立ち位置をしてきたのかなというふうに思います。ただ、セットプレーで点数を取られましたが、それで崩されたかというとそんなに崩されていなくて、最後に良いカバーもあって田代がコーナーに逃げた場面もありましたけれども、あとはそんなに大きく崩されたということはなかったと思うんで、修正というよりは、むしろ自分たちの攻撃のところ、ゴールに迫る回数が少なかったと思います。ボールを触れている割には相手の前でボール動かしてるだけで、しかも効果的ではないし、ダイナミックさにも欠けたし、そういうところが良くなかったなという感覚があったので、後半はそういうところも含めて、もう少しアグレッシブに、もう少し自分たちのスタイル出していけば変わるのではないかなという話は選手たちにはしました」
Q:早い段階でウェリントン選手の投入がありましたが、その意図を教えてください。
「ある意味、人と違う長所を持った選手なので、前戦で下のパスだけではなくて、チームとして空中戦からも起点を作りたかったということです。相手は相当嫌だと思います。あれだけの強さと、高さと、いろんなことをできる選手なので、そこを使いたいなということでした。金森が悪かったわけではなくて、金森は少し疲れももちろんある中で頑張ってくれていたんですけれども、ハーフタイムで交代することで少し自分たちの勢いを出したいという、前半から後半に向けて違うチームになったように相手に感じさせる、そういう狙いもありました」
Q:ルヴァンカップが終わって、先週はイベントもたくさんあって、なかなか難しい状況だったと思います。それでも前半を1失点で抑えて、後半にチームを変えて勝てたという意義をどのように考えていらっしゃいますか?
「選手にも今話ししてきましたが『力を証明できたね』と。決してリーグで3本指、5本指に入るようなチームでは今はないけれども、少しずつそういうところに近づいていると、最初の1点は要らないけれども、自分たちがプレーをできれば勝点を取れる、得点が取れる、0失点にできるのではないかという問いかけというか、そういう話をしてきました。それを実行していこうと話をしました」
Q:決勝ゴールを挙げたルキアン選手ですが、投入のタイミングは監督がいろいろ状況を把握しながら考えられたと思いますが、あのタイミングで投入された理由を教えてください。
「投入の前の段階で悪かったかというと、流れは少しあったので、チームとしてはそんなに悪くはなかった。ただ亀川の投入もそうですけれども、相手に少しミスがあって、また我々にボールが来るというような、タッチラインに出てしまった相手のミスがあったんですけれども、あの前あたりは少し相手にボールが渡って、相手に押し込まれそうな感じに、また悪い状況になるんじゃないかなという中での相手のミスだったんですけれども、その辺のゲームの流れで、そろそろ入れた方がいいんじゃないかなと、交代回数も含めて、いけるんじゃないかなという。そういう『かな』ですね。アバウトなところですけども、それで入れてみました」
Q:今日の試合も含めて、今シーズンは逆転勝ちが多い中で、後半に修正できていると口で言うのは簡単ですけれども、実際はそんなに簡単ではないと思います。そういったことができている要因について、どのようにお考えでしょうか?
「選手が良い準備をして、スタートではないけれども途中から自分が出たときにどうするかというのを把握して、チームと共有して、繋がり、強度、最後の得点という意味では技術を発揮してくれているので、これからも期待したいし、継続してもらいたいし、さらに上を目指すのであれば、そういう状況ではなく、逆転ではなくて先に自分たちが点数を取ってという形に持っていきたいなという思いです。その思いを思いで終わらないように、継続してトライし続けたいなと思います」
[中倉一志=取材・構成・写真]