「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第6節 横浜FC-福岡】「結果も内容的にも今季で一番良くなかったのではないか」/長谷部茂利

2023明治安田生命J1リーグ 第6節
2023年4月1日(土)14:03キックオフ
会場:ニッパツ三ツ沢球技場/4,876人
結果:横浜FC 1-1 アビスパ福岡
得点:[福岡]山岸祐也(16分)、[横浜FC]小川航基(45+9分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「入りからPKを取るシーンぐらいまでですかね、良かったのは。あとはそんなに良い場面が作れなかった、相手のペースだったと思いますし、流れだったと思います。それでも1-0で推移していたのですが、追いつかれたPKでゲームがまた変わってしまいました。あのまま1-0でいけばという想いもありました。ハーフタイムにも選手たちには『イーブンだから』と伝えましたけれど、後半に入っても攻守にわたって良いところは少なかったと思います、その後に失点しませんでしたし、危ない場面が数回あったと思うのですが、そういうところをどうにか耐え忍んだ中で、前節も含め終盤に自分たちのチャンスがあったので、そこで決めればというところに持っていけたのですが。結果はもちろんですけれども、内容的にも非常に良くなかった。今季一番良くなかったんじゃないかなというふうにも思っています。選手たちは一生懸命やっていますし、走っていますし、ただ、よくあるアウェイのピッチのやりにくさやスタジアムの雰囲気、風も含めて、今日はそこがうまく対応できなかった、良いプレーに移せなかった。そんなふうに思っています」

Q:監督もおっしゃっていましたが、ゲームの流れがアビスパらしくないというか、行ったり来たりという展開でした。もう少し落ち着けられればという印象があります。
「おっしゃる通りですが相手も良かったプレーがあったと思うんですね。ちょっとセカンドボールを拾えないとか、分が悪い、相手が上手に繋いで押し込もうという形をとっていた、システムのところも含めてはまりが悪かった。いくつかそういうのがあったので、把握していた中で、ゲームの中で立ち位置やプレーで修正を簡単にできなかったのが少し心に残っている、そんな想いです」

Q:立ち上がりのところでは小田選手が比較的仕掛けるシーンが多く、両ワイドからの攻撃が効果的だった印象があります。その理由と、その後に良い部分がなかなか出せなかった理由について教えてください。
「もう少し起点を『誰が』『どこで』作るのかというプレーを多くすれば、自分たちが相手コートで攻撃に繋げていけると思うんですね。それはありきたりですけども、サイドの攻撃、中央の攻撃、そういうことに繋げていけると思うんですけれども、その回数がちょっと少なかった。もう少し技術的、もしくは連動した攻撃というんですかね。2人以上で、グループでボールを運んでいくようなプレーがちょっと少なかったなというふうに思います」

Q:後半にウェリントン選手を投入した後にも活かせなかったのは、そういうところも絡んでくるということでしょうか?
「いや、ウェリントンを入れてからはプレーの選択肢が変わった、彼の長所を活かそうというふうにしたので、何回かボールを収めて繋いで、攻撃の厚みみたいなところをやってくれました。そこは少し可能性を見出していたんですけれども、最後のところでシュートに行くのが…。紺野が最後にシュートをふかしてしまいましたが、ああいうところにもっともっとボールを入れていけたらチャンスになるんじゃないかなと思いました」

Q:今日先発した三国選手は守備のところで非常に集中していたと思います。三國選手の評価を窺ってもいいでしょうか?
「良かったと思います。彼のリーチを活かしたスピード、守備のところでの前へのアプローチ、非常に良かったと思います。あとはコーナーキックなどの攻撃のところ、配球のところも含めて、もう少し味方を活かすようなプレーができたら、もっと良いのかなというふうに思います。そこをトライし続けて良くしていきたいな、修正してもらいたいなと思っています」

Q:福岡さんのデータを見ていたんですけれども、走行距離で去年、一昨年とリーグ最下位で、今季もここまでは一番少なくなっています。多い方がいいのではないかと思いがちなのですが、走行距離という数字はどういう数字だと監督は捉えていらっしゃいますか?
「普通に走った距離だと思っています。そしてどう走るのか、その中身が大事だと思っています。他国では13キロぐらい走るのが普通の国もありますけれども、それができたらそれは素晴らしいことです。ただインテンシティの高さというのを大事にしているので、スプリント回数や、その前ぐらいのランニングのスピードを持ちながら、自分たちが移動する。長い距離ではなくて、コートの大きさは限られていますから、その中でいかに攻守にわたって切り替えも含めて自分たちが機能できるか、そこが大事だと思います。今日は機能していませんでしたね。だから、もう少し走行距離出さなければいけない、もしくは強度の高さを出していかなくてはいけない、走るという点で。それは反省材料かなと思います。ただ、一番になればいいとも思っていません。自分たちが目指していること、『こういうことをやっていきたい』『こことここは大事だよ』ということを選手たちと話しているので、そこはもう少し高めないといけないなと思っています」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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