「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第30節 川崎-福岡】「近い将来フロンターレに勝つことを選手たちと共有した」/長谷部茂利

2023明治安田生命J1リーグ 第30節
日時:2023年10月20日(金)19:03キックオフ
会場:等々力陸上競技場/19,026人
結果:川崎フロンターレ 4-2 アビスパ福岡
得点:[川崎]瀬川祐輔(20分)、[福岡]ドウグラス グローリ(24分)、山岸祐也(66分)、[川崎]小林悠(84分)、遠野大弥(90+2分)、宮代大聖(90+6分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「先に失点して、得点も取って逆転して、自分たちのできる攻撃と守備のところを十分発揮したと思います。ゲームクローズというか、後半の残り15分ぐらいですかね、75分過ぎぐらいから、パワーアップして来ている、しかも攻撃にリスクを冒してきているフロンターレのことを止めることが出来なかった。そこは課題として、そのプレー、そのプレーを振り返って修正していきたいなと思いますが、これだけのリスクとパワーをかけてくる相手に対して、上手ですし、うまいし、速いし、それを止められるようにならなくては自分たちが今の順位からもう一つ上に、つまり強いチームと肩を並べることはできない。選手に今日のことは覚えておいて、近い将来、フロンターレに勝つことを選手たちと共有しました」

Q:75分までは対等というか、場合によってはアビスパの方が少し上回っていたように見えるシーンが多かったと思います。ただ、おっしゃったように残りの15分ぐらい。これが力の差ということなのでしょうか?
「その力の差が、今日で言うと、鬼木監督にやられたと自分自身は思っているので、監督の差が少しあったのかなというようなところは反省材料。選手たちはよくやってくれたし、他にも危ない場面はたくさんありましたので、そういう意味では、よく頑張ってくれたと思います。ただ全体的に力の差というのは否めない、あったと思います。なので、少しでもそこを埋めていく、追いつけるようにしていきたいなと思います」

Q:特に先ほどおっしゃっていた終盤のところで、相手の交代カードと言いますか、交代選手をなかなか捕まえきれなかったのかなという印象があります。分析もされていたと思うんですが、相手の交代選手についての評価をお願いできますでしょうか?
「良い選手ですね。全員良い選手だと思います。遠野大弥が一番いいかもしれませんが。捕まえるの大変ですね、対峙してたとしてもそこを外される。オンのときもオフのときも、ボールを持ってるときも、持ってないけときも外すのが上手だし、そこにパスが出てきます。つまり攻撃面では素晴らしい。フレッシュな状態だから守備のところも良く走れて、ファーストディフェンダーになれるし、カバーもできるし、というパーフェクトに近い、そういう選手たちが途中交代で出てきていました」

Q:先日の天皇杯と結果的に同じようなスコアになってしまいました。天皇杯を見ていると、フロンターレの時間帯、アビスパの時間帯、それぞれの時間帯が非常にはっきりした流れでしたが、今日はそうじゃなくて、お互いに攻めたり、行ったり来たりという展開でした。前回の試合の反省というか分析が活きているという気がして見ていましたが、ただ最終的にこういう結果になりましたが、天皇杯と比べて今日の試合はどうだったのでしょうか?
「同じ結果ではありますが、五分五分に近い、そちらに少し寄ったんじゃないかな、内容のところは。結果は同じですから何を言っても変わりませんが、自分たちのやりたいこと、やろうとしてることはいくつか出せたかなというふうに思います。とにかく選手は2失点目をするまで本当によく守れていたし、よく攻撃にも出ていったし、そこの強度のところも落とさずというところでやってはいましたが、少しずつ強度が落ちる、相手の良いプレーがたくさん増えていく、攻撃面で増えていく、そういうところが抑えられなかったです。逆に自分たちが3点目を取るチャンスもあったと思うので、そういうところの精度をもう少し上げていけば、そういうふうに結果を取る取り方もあると思うので、そういうところで言うと今日はそこが足りなかった。両方ですね。攻撃面と守備面と、その75分前後。後半に2-1になってリードしているときの、自分たちの攻撃の質や攻撃の仕方、ボールの失い方、また守備のときの自分たちのやられてはいけないところをやられてしまった。そういうところをもう一度、それはこれまでも話しているし、選手たちも整理できてるので、次はやられないように、次は2-4にならないように準備したいと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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