「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第26節 福岡-川崎】「相手が上だったと言わざるを得ない。それは間違いない現実」/長谷部茂利

2022明治安田生命J1リーグ 第26節
2022年8月20日(土)19:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/9,651人
結果:アビスパ福岡 1-4 川崎フロンターレ
得点:[川崎]マルシーニョ(7分)、[福岡]山岸祐也(22分)、[川崎]マルシーニョ(45分、64分)、家永昭博(73分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「前半に追いついたあと、最後に失点してしまったのが少し堪えたなというところです。ハーフタイムでまた自分たちが息を吹き返して挑めるところが、ビハインドから後半を迎えたということで少し難しくなってしまったなと思います。システムのところも、選手のコンディションも、いろんなことが少し足りなかったな、相手に上回られていた、それはもう事実だと思います。スピード感のある質の高い攻撃を自分たちも真似したいですし、それにやられないように守備のところをもっと構築しないといけないし、分析も含めて分かっていたんですけれども、それをも止めることができないくらい正確だし、速いし、タイミングも上手ですし、そういうふうに映っています。やはりチャンピオンチームだなという、そういう印象を試合が終わってから持っています」

Q:今日はまた立ち位置が少し変わっていて、真ん中に3人が並んでいたようですが、どのような狙いがあったのでしょうか?
「相手のセンターバックは非常にビルドアップのところが上手です。さらにアンカーに入る選手が上手です。そういう意味では、この3人に良い配球をされてしまうと、チームとしては、ほぼほぼ守備が形にならないということで、それを抑えるために少し立ち位置をいつもと変えて、ボールを持たれたとしても良いところにボールを入れられないようなことを考えて実行してみました」

Q:先制点を奪われる前と奪われた後で、少し選手の動きが変わったというか、立ち上がりのところで少し受けてしまったのかなという印象があります。チームとしては、どのような形で入ろうということだったのでしょうか?
「相手が点数を取るまでは非常にテンポが速かったと思います。緩めることなく速く攻める、幅を使って攻めるというところ、縦パス、シュートに持っていく形をいくつか出されましたけれども、そこは相手のスピード感が速かった。点数を取ってから少し落ち着いてボールを動かすようにフロンターレさんがなったと思います。なので、自分たちは受けたのではなくて、やられないようにどうにかしていたんですけれど、少し下がってしまったなというのは現実的にはあったと思います。自分たちは受けないという話はしていたんですけれども、相手の上手なプレーにどうしても下がらざるを得ない、受けたように見えてしまったかもしれません」

Q:あまりネガティブな話はしたくないのですが、残り試合が少なくなった中で、少し嫌な感じだなという印象を持ちましたが、いかがでしょうか?
「まったく思っていません」

Q:3ボランチは良いところもあったと思いますが、先ほど『システム的にも』とおっしゃっていました。もう少しできたというところでしょうか?
「何回かうまくボールを取れてカウンターにという形があったと思うので、そういう回数も含めて、幅を使って得点に結びつけたと思うんですね。同点ゴールは幅を使って、最後に良いパスと良い入りで決めたと思うんですけど、そういうことを狙いとして、トレーニングしている選手たちが高めてくれている、合わせてくれているというところは出たと思います。ただ、取る回数は当然少なかったと思います。また、取るというよりも崩されかけたということも何度もあったので、そういう意味では、自分たちは全力を尽くしましたが相手が上だったと言わざるを得ない。それはもう間違いない現実だと思います」

Q:コンディションという話もされましたけれど、そこはいわゆる連戦の疲れというところなのでしょうか?
「いえ、みなさんには伝わっていると思いますが、多くの選手、スタッフがコロナに感染して、人数でいうと、それなりの人数が出ていて、そこから復帰しても簡単に100%のコンディションに戻らないというのが今回のウイルスのようです」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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