「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【ニュース&レポート】新たなチームで挑む2019シーズン。ファビオ監督の下で「J2優勝、J1昇格」を誓う。

アビスパ福岡は19日、筥崎宮で恒例の必勝祈願を行った。参加したのは監督、チームスタッフ、選手をはじめ、クラブ職員を含めて75名。それを、参道に駆けつけた300人の熱心なファン、サポーターが見守った。

奉納する絵馬を持って先頭を歩くのは、川森敬史代表取締役社長とペッキア監督、そしてアビスパU-18から昇格した北島祐二と桑原海人の4人。にこやかな表情ながら、その胸には熱い想いが秘められている。祈願したのは「J2優勝、J1昇格」。勝ち切れない試合を続け、2年連続して逃したJ1の舞台を今年こそ手に入れるという気持ちは、クラブはもとより、駆けつけたファン、サポーターと共通する想いだ。

その戦いにアビスパは攻撃的なサッカーで挑む。指揮を執るのは新たにイタリアからやってきたファビオ ペッキア監督。新たに獲得した選手は若い選手を中心に9人。そして獲得予定の外国籍選手(FW)を含めて、総勢24名で戦いの場に臨む。厳しく、長い道のりを前に、ファビオ監督は「ひとつの集団として力をもらえたことが良かった。戦いはこれから始まる。クラブが一つになって挑んでいかなければなりません。そういう意味では、クラブに所属する全員が一堂に会して必勝祈願を行えたことが良かった」とコメント。すべての力を一つにして戦うことを改めて口にした。

アビスパは1月22日から2月9日のスケジュールで宮崎キャンプを実施。その後、福岡に戻って最終調整して、開幕戦(2/24)のアウェイ・琉球戦に備える。開幕までは約1カ月。「J2優勝、J1昇格」に向けた戦いは既に始まっている。

◎ファビオ ペッキア監督コメント
Q:はじめに
「みなさんおはようございます。今年はみなさんの熱い気持ちを感じたいです。私たちはチーム一丸となって、必ずいい結果を残したいと思っています。一緒にシーズンを楽しみましょう。そして選手たちを支えてください」

Q:日本の文化に触れてみたいとおっしゃっていましたが、実際に今日、必勝祈願を行って、どのように感じていらっしゃいますか?
「すごく不思議な雰囲気がありました。このような経験ができるとは思っていなかったので、本当に感動しました」

Q:母国イタリアでは、このような行事は行われているのでしょうか?
「選手時代にはクラブで教会に行って祈ったりはしていました。ビッグクラブではよくやっています」

Q:筥崎宮は勝利の神を司る神社ですが、パワーをもらえましたでしょうか?
「個人としてはもちろんですが、ひとつの集団として力をもらえたことが良かったと思います。戦いはこれから始まります。クラブが一つになって挑んでいかなければなりません。そういう意味では、クラブに所属する全員が一堂に会して必勝祈願を行えたことが良かったです」

Q:チームが始動して1週間が経ちました。感触はいかがでしょうか?
「この1週間は、それぞれの選手やスタッフが、どのようなパーソナリティや、技術を持っているかを理解するための1週間でしたが、選手たちはトレーニングに真摯に取り組んでくれましたし、積極的に質問もしてくれました。私のサッカーを理解して戦っていけると思っています」

Q:今日は松田選手が代表として挨拶されましたが、キャプテンは、いつごろまでに決める予定でしょうか?
「現時点では、昨年キャプテンを務めてくれた鈴木惇のままです。これからキャンプでの取り組み方を見ながら決めたいと思っています」

Q:来週からキャンプが始まります。改めて意気込みをお願いします。
「チームを作り上げるためにはキャンプが一番重要な位置づけになります。フィジカルを鍛えるだけではなく、精神的にも一つのグループになるための大事な期間でもあります。まずは、そこに重点を置いて取り組みたいと思っています」

Q:最後に、シーズンを通しての1年間の意気込みを聞かせてください。
「しっかりしたビジョンがあるチーム、精神的にも諦めず、最後まで頑張れるチームを作りたいと思っています」

◎松田力選手コメント
「今日は必勝祈願にお集まりいただき、ありがとうございます。ファビオ新監督の下、選手、スタッフで一丸となって、J1昇格という目標を、今年こそは果たさないといけないと思っています。そのためには、ファン、サポーターのみなさんの熱い声援が必要だと感じています。是非、1人でも多くの方々にスタジアムに足を運んでいただいて、僕たちと一緒に戦ってほしいと思っています。今年1年間、よろしくお願いします」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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