石井紘人のFootball Referee Journal

最年長国際FIFAレフェリー勇退の東城穣主審、Jリーグ担当を引退し、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)兼審判デベロプメントマネジャーに【石井紘人取材記:原博実に見いだされた浦和レッズGKゴールキーパー】

東城穣が引退した。

2000年代のJリーグを“支えた”上川徹、岡田正義、松村和彦らが2010年前後に引退したことからも、この2020年前後にも“顔のある”レフェリーが引退してしまうのが時代でもある。10年が一つの区切りとなっており、2018年には扇谷健司が引退している。

ただ、その番が東城になるとは思わなかった。

昨年末から、そんな噂は聞こえてきた。20207月にはプロフェッショナルレフェリー(JFAと契約するプロ審判員)を務めながらも、城西大学レフェリーアドバイザーにも就任しており、信ぴょう性は高まっていた。

だが、現在44歳で、来年には国際審判員の定年を迎えることから、「国際審判員のみをやめるのでは?」と推測していた。だから、『JリーグTV Vlog』で東城の「今日で最後です」を聞いても、村井満Jリーグチェアマンからボールを送られたところを見ても、J リーグ審判デベロプメントマネジャー就任のリリースを受け取っても、2021128日にJリーグ担当審判員2021のメールが届くまで、この記事をアップする気にはなれなかった。もしかしたら、東城主審をもう一年見たいと深層心理が働いたのかもしれない。

 

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