【石井紘人コラム】審判員がボールアウトなどミスをする→でも試合は妥当に終わる→しかし、ミスが槍玉にあがる→妥当に終わったという視点はあるか?そして、審判員の評価は?
プレミアリーグ2015第34節、レスターシティ×ウェストハム・ユナイテッド戦では、四つの大きな判定があった。
55分。縦パスを受けたバーディーが見事なトラップでディフェンスラインの裏に抜けだす。追いかけるウェストハムディフェンスが、スピードを遅らせようと腕を出したところでバーディーが倒れると、ジョン・モス主審はシミュレーションとし、二枚目の警告でバーディーを退場とする。おそらく、バーディーが、自らディフェンスのコースに足を入れ、飛ぶように倒れたことをフォーカスしたのだろう。
82分には、CK時に前に走られたリードを、両手で抑え、かつプッシングしたということでモーガンのファウル、PKとなる。一方で89分の腕はフィフティとされるなど、レスター側としては不利に感じる判定となった。もちろん、90+3分にはキャロルの不用意なチャージがPKとなったように、ウェストハム側にも不満はあるだろう。
そんな試合の直後、ラニエリ監督は『スカイ・スポーツ』のインタビューにこう答えた。
「レフェリーにはそのように見えた。それでOKだ。私は自分の選手をジャッジするのであり、審判をジャッジするわけではない。ある選手が良いプレーをしなかったり、ミスをしたら、私は彼らと話す。そして、パフォーマンスの向上を促す。レフェリーのことは、私とは関係ない。」
さて、日本はどうだろうか。山野陽嗣氏が「残念だったこと」で記していることが多々あると私も思っている。だからこそ、FootBallRefereeJournalを作った。とは言え、私自身も審判員に不満を言うことはある。
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