石井紘人のFootball Referee Journal

2013J1第33節 柏×FC東京 廣瀬格審判団評

■主審:廣瀬格

 採点:2

 

試合後、ポポヴィッチ監督は議論を投げかけた。

 

「日本代表がW杯にいって、今日のようなPKの場面があったとして、どう思うかを考えて欲しい。皆さんがどう感じたかを書いて欲しい。」

 

 

ファウルの少ない立ち上がり。

そんななか、38分。手を上げてジャンプした長谷川の手にボールが当たってしまい、手が【不必要な位置】にあるため、PKに。「気持ちは分かるが仕方ない」(小倉隆史氏)という判定だ。

42分には、裏から渡邉をつぶした栗澤に警告。

 

さらに451分。

工藤にボールを奪われそうになった所を、ボールにプレーできる範囲外でチャージしたということでPKに。妥当な判定に見えたが、工藤の手も出ておりフィフティのコンタクトに見えなくもないし、さらにギリギリでPA外に見える。

反面、ファウルならばチャン・ヒョンスは【得点の機会阻止】で退場となってもおかしくない。

 

52分、ルーカスに裏をとられた所をファウルで止めた近藤に警告。451分のカード基準に合わせた。

56分の長谷川が倒れたシーンは、足がかかったように見えたが、ファウルを貰いにいったということか。こちらも議論できる判定だ。一方で、85分の平山が倒れたシーンは、自ら当たりにいっているためノーファウルは妥当である。

 

 

451分の判定が日本代表戦で起きた時。

日本のメディアが、この判定を検証するとは思えない。おそらく、自らに有利な判定を主張し、誤審で片付けてしまう気がする。

日本のサッカー文化は、日本代表の影響力が大きいのはいわずもがな。ブラジルW杯が、どのように報じられるかは、南アフリカからの四年間でサッカー文化がどれだけ成熟したのか、ひとつの指標になる。

(残り 290文字/全文: 1001文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ