石井紘人のFootball Referee Journal

2014ブラジルW杯アジア予選 韓国×イラン ハイ・タン審判団評:4

■主審:ハイ・タン

 採点:4

 

携帯電話に、J-CAST編集部の名前が表示された時、この試合の話だというのは何となく想像できた。

それは、試合前から激しい舌戦が繰り広げられていたからだ。

 

 

まずは韓国のチェ・ガンヒ監督が、先制パンチを放つ。

 

「イランでひどい扱い(韓国側がいうには、イランの入国審査や練習場の扱いに不満があったという)を受けたことは覚えている。彼らは我々を歓迎しようとはしていなかった。どのチームがW杯に出場するのかとは別に、イランには勝ちたいと思う。

正直に言えば、私は(ウズベキスタンより)イランの方が嫌いだ。W杯にはウズベキスタンが出場してほしいと思っている。」

 

 

これに対し、イランのカルロス・ケイロス監督は、

 

「韓国の監督は自らの発言を恥じるべきだ。彼はイランのサッカー界と監督たちに対して敬意を欠いた。我々は彼らに最高の設備を提供している。彼には自分の意見を述べる権利があるが、侮辱する権利はない。

彼はイランと韓国のファンに謝罪しなければならない。韓国の選手たちやサッカー協会は彼の意見に同意しないはずだ。韓国の選手たちも監督を許さないと思う。

蔚山での試合では、彼にウズベキスタンのユニフォームを買って渡したい。彼にはそれを着る勇気があるはずだろう」

 

 

各国メディアが違った方向で熱を帯びる難しい試合を任されたのは、日本人レフェリーではなく、中国の審判チームとなった。

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