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宇都宮徹壱ウェブマガジン

津村記久子さんの作家としての潔さ YFFFトークイベントを振り返って

 いよいよ今週末からJリーグの新しいシーズンが始まる。今年はどこで開幕を迎えようか、あれこれ思案している今日この頃だが、今週は2月16日と17日に開催された、ヨコハマ・フットボール映画祭(YFFF)2019について語ることにしたい。もっとも今年は、FUJI XEROX SUPERCUPの取材のため16日は不参加。翌17日は2つのトークイベントに登壇したので、肝心の映画は残念ながら見ていない。ただし、どちらのイベントも盛況のうちに終わったので、例年以上に非常に有意義なものに感じられた。

 とりわけ、芥川賞作家の津村記久子さんとロック総統を招いて開催された『ディス・イズ・ザ・デイにあるサッカーを愛せ漫遊記』は、関係者の皆さんのご尽力もあって会心のトークイベントとなった。企画の発端となったのは、昨年6月に『ディス・イズ・ザ・デイ』を上梓した津村さんへのインタビュー取材(参照)。これをYFFFでのイベントに発展させて、サッカーファンとの交流の場を設けてみてはどうかということで、実現の運びとなった。

 もっとも津村さんをお招きしての講演会だと、一般的なサッカーファンにはいささか敷居が高くなるのではないか、という若干の危惧があった。そこで、もうひとりのゲストとして白羽の矢が立ったのがロック総統。イベントの間口を広げる役割として、この人ほどの適役はいないだろう。と同時に、彼の長年の主張である「今そこにあるサッカーを愛せ!」は、津村さんの『ディス・イズ・ザ・デイ』の世界観に非常にマッチしていることも大きかった。

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