4年ぶりの欧州遠征こぼれ話 WMフォトギャラリー<リール篇>
かねてより予告していたとおり、今回は日本代表の欧州遠征取材の日々を、フォトギャラリー形式でお届けする。フランスのリールで行われたブラジル戦(11月10日)、ベルギーのブルージュで行われたベルギー戦(11月14日)の結果と試合内容については、すでにご存じだと思うので深くは立ち入らない。ここではスポナビのコラムに収まりきらなかった、取材の日々のエピソードを中心に構成してお伝えすることにしたい。
さて、今回の取材で個人的に痛感したのが、取材者としての自分が日本代表と同様、「アジアモードから切り替わっていない」ことであった。欧州取材ということで言えば、今年の6月はロシアのコンフェデレーションズカップに行ったし、去年はフランスのユーロ2016にも行っている。しかしながら、どちらも日本代表の取材ではないので、私自身に与えられるタスクもそれほど多くはなかった(むしろ「お気楽」であったと言ってよい)。
しかし日本代表の欧州遠征となると話は別だ。8時間の時差を計算しながらの執筆と入稿。物価高ゆえのコスト計算。そして寒さ対策と体調管理。今回、4年ぶりの欧州遠征とあって、国内組の選手と同様に取材者である私も、現地の環境に順応するのにいささか手間取ってしまった。そんな状況下でのリールとブルージュでの10日間。さっそく現地での写真をお見せしながら振り返ることにしよう。
エール・フランスでシャルル・ド・ゴール空港に到着後、TGVに乗ってリール・ヨーロッパ駅に到着する。高い天井と最低限の照明、そして凛とした緊張感。国内ではまずお目にかかれない、典型的なヨーロッパの駅の佇まいだ。
フランスでの宿泊は、一般的なホテルよりも個人経営のB&Bのほうがコストパフォーマンスは高い(昨年のユーロ取材で経験済み)。今回のB&Bは部屋が広くバスルームは浴槽付き。朝食はパンとコーヒーのみだったが、家庭用の食器にセンスが感じられる。
日本代表のトレーニングが行われた、スタッド・ノール・リール・メトロポール。ここは現在のスタッド・ピエール=モーロワがオープンするまでの間、LOSCリール・メトロポールの「仮住まい」として利用されていた。屋根のデザインが特徴的。
(残り 1691文字/全文: 2608文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ