シーズン終了のFC琉球が県庁を表敬訪問。池田副知事「力ある選手が見せるプレーを県民が間近で見ることができるのはとても幸せなこと」
【写真】今季終了を池田副知事(写真中央)に報告したFC琉球=沖縄県庁にて
明治安田J3リーグを14位で終えたFC琉球の柳澤大輔社長、宮瀬忍取締役、富所悠と幸喜祐心の2選手が2日、沖縄県庁で池田竹州副知事に今季終了を報告した。
琉球は12勝11分15敗の勝点47で、J2の自動昇格条件となる2位以内に届かず。また3~6位までに与えられるJ2昇格プレーオフ出場も叶わなかった。
今季チーム最多の13ゴールを記録し、柳澤社長から「今年大活躍した選手」と紹介された富所は「今年は良い時期も悪い時期もあって結果的には良い順位で終えることができませんでした。ただ来シーズン監督も選手も変わるので、気持ち新たに優勝を目指して頑張りたい」と巻き返しを誓った。また今季プロ1年目で宜野湾市出身の19歳MF幸喜は「年齢関係なくチームを引っ張っていく存在になりたい」と決意を口にした。
柳澤社長は「(経営面で)まだまだ頑張らなければいけないところだが、今シーズン集客数は30 %アップし、(8月31日の)『全島サッカー祭り2024(第26節・ガイナーレ鳥取戦)』ではクラブ歴代3位の来場者数(8,755人)でした。来年も面白い仕掛けをして集客数を増やしていきたい」と抱負を述べた。
そしてクラブマスコット「ジンベーニョの(Xの)フォロワーが1年間で4000から15000まで増えた。くまモンのように沖縄を代表するマスコットとして行動できればと思います」と語り、サポーターやさまざまな方々から意見を取り入れて完成に至った新エンブレムについても直接報告した。
池田副知事は今年5月のYBCルヴァンカップ(3回戦・セレッソ大阪戦)を観戦。「手に汗を握る試合で(0-1で敗れ)あと一歩のところでしたが、力があるところをしっかり見せてくれました。力ある選手が見せるプレーを県民が間近で見ることができるのはとても幸せなこと。特に若い人たちに希望を与えてくれるでしょうし、私のようなおじいちゃん世代が見ても十分に楽しめた。来季さらなるステップアップを期待している」と激励した。
またスタジアム建設の件について「いろいろとご心配をおかけしましたがJリーグも含めて話し合いを重ねながら(今年6月に県庁で)共同会見を行い、6月に補正予算(Jリーグ規格のサッカースタジアム整備に向けた基本計画を改定する費用2003万3千円を追加計上)、そして評議会に参加いただいております。時間はかかりましたが、今だからこそできる魅力あるスタジアムをぜひ作っていきたいと思いますので柳澤社長、そして実際に使用するのは選手ですので選手のみなさんの意見を聞きながら『時間はかかったけども素晴らしいスタジアムになったな』って言えるようなスタジアムにしていきたい」とし、スタジアム建設に向けて関係者と協議し魅力的な施設を目指すと話した。
取材・編集・写真:仲本兼進(RYUKYU SOCCER PRESS)