クラブレポート:カイオ、マルコス、マテウス、増山、波多野ら5選手がスクールを巡回。~愛してもらうこと、地域にあること~
10月12日、V・ファーレン長崎のカイオセザール、マルコスギリェルメ、マテウスジョズス、増山朝陽、波多野豪ら5選手が、V・ファーレン長崎サッカースクールの「トップチーム選手によるスクール巡回」に参加した。
今回、トップ5選手が巡回したのはスクール7拠点の一つ「長崎中央スクール」。
スクール生「どうやったら、速く走れますか?」
増山朝陽「お母さんの自転車を後ろで押していたら速くなりました(笑)」
スクール生「ご飯は何を食べていますか?」
波多野豪「シェラスコ食べてます!」
スクール生「どうやって背を伸ばしましたか」
カイオセザール「ジャンプをたくさんすると大きくなれます(笑)」
冒頭にスクール生の質問に答えてからスタートしたミニゲームでは、5選手はフル出場し交代で登場してくるスクール生と交流。ユニフォームにボールを隠したり、大声で驚かせてボールを奪ったり、子供が届かないようヘディングでボールをつないだり、笑いを織り交ぜながらボールを蹴ることを楽しんでいた。
午前中に行われた通常の練習を終えた後でも、真剣に楽しんでスクール生とふれあう5選手。子供たちとのミニゲームにフル出場しながらも合間にボールを蹴り合っているさまは、スクール生がそのまま大きくなったような気がして、何とも言えない感慨深さがあった。
2005年に発足して以来、地域リーグ、JFLと駆け抜けてJリーグクラブとなったV・ファーレンだが、設立時の志には『Jリーグクラブになる』だけじゃなく『県民に楽しんでもらう、愛してもらう』というものがあった。
トップチームの選手とふれあうスクール生の表情を見ていると、楽しんでもらう、愛してもらうところまで来たのではないか。サポーターを含めて、設立から支えてきた人たちは、長崎の子供たちのそんな表情を見たくて頑張ってきたのではないか。そんなことを考えることができた。
スクール生や、その親御さん、クラブ関係者そしてスクール生のような子供だったであろう選手たちにとっても楽しい時間なったのではないだろうか。そして、私にはクラブとホームタウンに住む人との関係性を考え、「これで良いのだ」と思える良い機会であった。
reported by 藤原裕久