長崎サッカーマガジン「ViSta」

【J2第42節:新潟vs長崎】レビュー ~リーグ最終戦で新潟に敗れたからこそ、長崎はこのままでは終われない~

▼『このまま終わるには・・』

「まだ天皇杯が残っていて良かった」
試合後、最初に感じたことはそれだった。

リーグ最終戦に敗れ、功労者が決めたゴールはノーゴールとなり、リーグ最後の8試合で勝ったのは、早い時間帯に退場で相手が10人となった山形戦のみで、あとは全て敗れてしまった。選手・スタッフはそれぞれ全力を尽くしているが、リーグ戦はついにチームとしてガッチリと噛み合わないまま、Jリーグでのクラブ歴代最多である20敗目を喫して終えてしまった。クラブトップが「1年で必ずJ1に昇格します」と宣言して編成したチームが、このまま終わるのはあまりに口惜しかった。

だからこそ、まだ続きを見たいと思った。

決定機を外し、試合後に泣き崩れた吉岡雅和、一時は酷評されながらも着実に成長し、ゴールを決めた米田隼也、リーダーシップを発揮した秋野央樹、そして試合後に倒れ込んで悔しがった選手たち・・。彼らの姿が希望の兆しであることを信じたかった。
新潟戦は、それほど悔しい試合だった。

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