【アカデミーレポート】ショートインタビュー「目指すのは大学経由プロ入りです!」 田畑篤郎(V・ファーレン長崎U-18)
現在、V・ファーレン長崎U-18に所属する3年生の選手たちは、クラブの運営体制が変わる変革期の真っただ中で3年間を過ごした。運営体制変更の余波で、監督についても1年のときは原田武男(現 トップチームコーチ)、2年では森保洋(現 アカデミーダイレクター)、3年で北内耕成と3度も変わった。それでも今年の彼らは九州プリンスリーグで過去最高の6位に入り、過去2回戦を突破できなかったJユースカップで3回戦にまで進出した。見事に結果を残したU-18の選手たちだが、今年1年、そのチームを引っ張ってきたのが、2月にキャプテン江川湧清の負傷離脱を受けてキャプテン代理に就任した田畑篤郎だ。今回、田畑のトップチーム昇格は惜しくもならなかったが、ViStaではその田畑にキャプテン代理として1年間を戦った感想と、今後について話を聞いてみた。
-キャプテンとしての1年を振り返った感想を聞かせてください。
(江川)湧清がけがをして、自分が急きょ代理としてチームを1年引っ張って行くことになったんですけど、やるからには1年間しっかりやらないといけないなと思いました。ゲームキャプテンとして、試合中はチームを引っ張っていけたと思います。
-キャプテンとしてチームまとめるのは大変だったのでは?
けっこう「俺が!俺が!」ってタイプの選手が多いんで、まとめるのは大変でした(笑)。でも、やらなきゃいけないってときには、しっかりやってくれる選手が多かったんで、そこまでメチャクチャ苦労したっていう感じはなかったです(笑)。
-この3年間で監督も毎年変わったし、クラブの運営体制も変わった。なかなかない経験だったと思いますが?
そうですね(笑)。正直・・・毎年驚くことが多かったですね。監督もまさか毎年変わるとは思わなかったんで。でも、監督が変わってもサッカーはサッカーだし、やるべきことも変わらないので、周りでいろいろあっても自分のやることを意識しながらやっていました。
-個人としてV・ファーレンU-18の3年間でのベストゲームをあげるとすれば?
今年のJユースカップ(2018 Jユースカップ 第26回Jリーグユース選手権大会) 2回戦(10月21日)の(川崎)フロンターレU-18戦です。1回戦(vs.アスルクラロ沼津戦)の出来がすごく悪かったんですけど、この試合では自分たちのやることをしっかりやれたし、間違いなくベストゲームだったと思います。あの試合はちょっと忘れられないですね。3回戦のコンサドーレ札幌U-18戦も0-1で負けてしまったんですけど、フロンターレ戦の次くらいに良い試合でした。今年は終盤にグッと調子が上がってきた良い流れのシーズンだったと思います。同時にあそこ(Jユースカップ3回戦)で勝ててればっていうのもありますけど(笑)。
-チームとしてどういうスタイルを意識していましたか?、そしてそれはできたと思いますか?
自分たちのスタイルと言うか、僕はこのチームは前に推進力があると思っているので、そこを意識しました。今年は、後(守備)を固めて・・という試合も多かったんですけど、その中でもしっかりボールを奪ってからのカウンターをやることができたと思います。

1月の沖縄キャンプに参加したときの写真。左がトップチームに昇格した江川。4年後プロのピッチで再会することを祈りたい。
-惜しくも個人としてのトップチーム昇格は見送られました。
そこはメチャクチャ悔しいですね。ほんと悔しいです。でも、まだまだ自分の実力が足りなかったんだと思います。
-大学でサッカーを続けるそうですね。
(進学先の大学には)U-18の先輩もけっこういるし、練習試合をしていても良い雰囲気を感じたので、ここでサッカーをやれたら楽しいだろうなって思って決めました。
-大学の4年でどんな選手になっていきたいですか?
1年生から公式戦に出場することを目標にしたいですし、そこから全国大会へも進むことができるようになれば、さらに良い経験ができると思います。だから、まずは1年生のときからでも大学のトッププレーヤーたちと競い合えるような選手になっていきたいです。目標は当然、大学経由プロ入りです!
reported by 藤原裕久