長崎サッカーマガジン「ViSta」

2017九州プリンスリーグ 第14節 長崎vs大分 レポート~安定感のある守備で勝点1を獲得!~


23日、長崎市の「長崎県体育協会人工芝グラウンド」で「高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プリンスリーグ九州」の第14節が行なわれ、大分トリニータU-18と対戦したV・ファーレン長崎U-18は接戦の末に0-0で引き分けた。

初の九州プリンスリーグを戦っているV・ファーレン長崎U-18は試合前の時点で8位。前半戦はレベルの高い九州プリンスリーグの中で、けが人が続出し勝てない試合が続いていたが、課題であった守備を徐々に立て直し、リーグ中盤戦以降は粘り強い戦いを披露。目標とするプリンスリーグ残留もどうにか見え始めてきた状況だ。対する大分トリニータU-18は4位。力のある選手を揃えていながら思うように勝てておらず、九州プリングリーグの上位カテゴリである「プレミアリーグWEST」への1年での復帰は厳しい状況。


試合の立ち上がりは、個で上回る大分トリニータU-18が、FW日高智也、MF城戸杜を中心にボールを持って攻める展開が続くが、V・ファーレン長崎U-18はDF江川湧清、酒井亮、本田昂慎らが、しっかりと体を寄せて粘りの守備でしのぐと、徐々に試合のペースを五分の展開へと持っていく。しかし、大分トリニータU-18も前からプレッシャーをかけてコースを限定し、FW山本廉、中村亮汰に良い形でゴール前へ入ることを許さずスコアは0-0のまま。70分頃からは、共に動きが落ちたこともあって布陣のバランスが崩れピンチを迎えるが、最後まで守備の集中を切らさずに試合はそのまま0-0で終了。

この引き分けで大分トリニータU-18は5位に後退、長崎は順位を一つあげて7位に上昇。どちらにも勝ちきるチャンスはあったが、あと一歩崩しきれないまま終わったゲームでもあった。長崎は、リーグ戦で苦戦した要因だった「守備」については完全に安定感を取り戻しており、ここからはいかに守備の安定感を維持しながら攻撃力を高めるかが重要となる。目標である九州プリンスリーグ残留と、来月に行なわれるJクラブユースカップへ向けてもう1ランクのレベルアップを期待したい。

V・ファーレン長崎U-18の九州プリンスリーグ次戦は、アウェイ宮崎で、リーグ最下位の鵬翔高校と対戦する。

■試合の様子(写真)

reported by 藤原裕久

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