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【ニュース】V・ファーレン長崎第11回定時株主総会を開催

経営難のV・ファーレン長崎は4月25日(火)、長崎市で「第11回定時株主総会」を行ない、第11期決算(平成28年2月1日から平成29年1月31日)の承認、取締役3名の選任、監査役1名の選任を行なった。

V・ファーレンの第11期決算は、営業収益7億4925万8000円、営業費用が8億7839万5000円で1億2913万6000円(当期純損失は1億3775万3000円)と大幅な赤字を計上。繰越欠損額は3億2458万9000円で純資産は1286万円に減少した。これを受けて現在、株式会社ジャパネットホールディングスへの経営権移譲、完全子会社化を進めているが、すでにV・ファーレン長崎の発行済株式の内、株式会社ジャパネットホールディングス(以下:ジャパネット)の株式保有率は約89.5%に達しており、順調な移譲が進められているとのこと。残る10.5%株式を保有する2法人、2個人、支援持ち株会についても、2法人、2個人が一両日中、支援持ち株会についても5月中旬には完了する見込みだという。

また、今回の株主総会終結の時をもって、池ノ上俊一取締役、永田吉朗監査役は辞任、荒木健治、植松俊徳、内田正二郎取締役は任期満了となったため、新たに3名の取締役(高田明 (株式会社 A and Live 代表取締役)、高橋章二 、高田旭人 (株式会社 ジャパネットホールディングス 代表取締役社長))と、1名の監査役(井上章 (株式会社 A and Live 代表取締役)が選任され、高田明氏がV・ファーレン長崎の代表取締役社長に就任した。


「株主総会」、「スポンサー制度説明会」終了後に行なわれた記者会見では、ジャパネットの高田旭人社長とV・ファーレンの高田明社長が、これまでのV・ファーレンが企業として多くの課題を抱えたまま進んでいた点を指摘。その一方で「V・ファーレン長崎はオール長崎で盛り上げたい。人、物、企業・・長崎には良い物がたくさんある。サッカーで盛り上げていきたい。そのためにもクリーンにしたい」とあらためて抱負を語り、 高田明社長も「ジャパネットグループに入ったわけだが、ジャパネットだけのクラブと思ってはいません。経営はジャパネットの一員でも、みんなで楽しんで、一緒になって、J1に昇格できたりすれば、その喜びは倍増すると思います。みんなで一緒に上を目指していきましょう」と訴えた。今後の会社経営に関しては、「既存社員」「ジャパネットグループからの選抜」「新規採用」を柱とした体制強化を行う方針で、新規採用については、明日(4月26日)にテレビ、広告で一斉に募集を行う方針という。

3月10日に支援を申し出、3月20日に株主説明会を開催して以降、V・ファーレンに関してあらためて現状把握の調査を行なっていたジャパネット。財務、労務などクラブの現状は想像以上の状態だったというが、2社長の言葉には新生V・ファーレン長崎として再出発する強い意志が感じられる記者会見だった。なお、次のホームゲームで高田明社長らがスタジアムで挨拶を行なうことも検討されており、ファンやサポーターとも積極的にコミュニケーションを取る方針も語られた。

reported by 藤原裕久

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