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【INTERVIEW】北野誠さん(2009年監督)〜④サッカー文化の拡大と自身のこれから

クラブ発足20年を記念して今年1020日に行われた「レジェンドマッチ」で、OB選手たちで構成されたレジェンズチームの監督を務めたのが、チーム発足時のコーチで、2009年に監督としてトップチームを率い、年間51試合を戦った北野誠さん。来熊のタイミングに合わせ、コーチ・監督時代の振り返りから、Jリーグや育成の指導について感じていること、自身の今後などについて話を聞きました。(全4回/取材日:20241019日)

 

⚫︎アマチュアも含めたグラスルーツの現状について

ーー小野剛さんが監督就任時に「熊本は昔から地域の指導者が熱心だ」ということを言われていたように、熊本は2種から4種まで強いチームが多い地域ですが、全国的な傾向としても中学、高校へ進学するタイミングで県外に出るのは普通になり、今では高校から直接海外クラブへ行くようなルートも視野に入ってくるようになっていますよね。それにA代表はこれまでにないくらい強くなってきていると思いますけど、トップトップのプロと、裾野のグラスルーツでのサッカーの捉え方というのは、競技志向の人の間でも乖離してきているような気がしています。もう辞められたとのことですが、京都府1部リーグのマッチャモーレ山城というチームでの監督経験を通して、問題点だと感じるようなことはありましたか?

女子も見たから余計感じるんですけど、サッカーを楽しくやるのと、競技としてやるのが同じになってるんですね。競技としてのサッカーの楽しさと、遊びでやるサッカーの楽しさを、指導者の人はちょっと間違った方向に持っていってるのかなというのがあって。もうひとつが、大学生のトップクラスはJリーグに進んでプロになりますけど、その次のAクラスの選手達が、辞めてしまっている現状があると思います。だからアマチュアのレベルが上がらず、Jリーグとグッと差がある。だからAクラスの選手がもっとプレーを続けられる環境があれば、もっともっと良くなるのかなと思いますね。

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