中野吉之伴フッスバルラボ

【きちゼミ】小人数制サッカーのメリットってどこにある?戦術って小さな子どもには難しいの?

▼ 小人数制サッカーってなんでやるの?

池上正さんをお迎えしておこなった今回のきちゼミ。

《サッカーってどんなスポーツなの?》《子どもたちは何がやりたくてグラウンドに集まるの?》という問いからスタート。

・サッカーに必須のソフトスキルはどのように身に着けるの?
・子供たちの成長に最適なサッカー試合環境ってなんなの?
・サッカーをするとはどういうことなの?
・なぜスモールドサイズゲームが必要なのか?
・少人数でサッカーをするメリットはなんなの?
・キャパオーバーのサイズ、人数、関係性でプレーすると意図を持ったプレーが難しいのはなぜなの?
・誰のために試合環境は考慮されるべきなの?
・《プレーヤーズファースト》から《プレーヤーズセンタード》の考えが必要なのはどうしてなの?
・子どもたちがサッカーを離れてしまうのは子どもたちのせいなの?
・小人数制サッカーと11人制サッカーに関連性が見いだせないのはなぜなの?
・教育がもたらす影響の大きさを考慮した時に、スポーツ現場でできること、しなければならないことはなんなの?

こうしたテーマに沿って僕と池上さん、そして参加者の方で様々な解釈や視点から深掘りすることができたかと思います。

日本の教育界でアクティブラーニングや探求学習やちょっと前ならゆとり学習や、いろんなやり方で子どもたちへのアプローチを最適化しようという試みは行われているものの、結局のところ現場の方々が本質的な部分を明確に理解できなければ、その影響がポジティブに波及することもないのは確かです。

これは先生方が悪いのではなく、カリキュラムが増える一方で減ることも整理されることもないために、教育とは、子育てとは、育成とはという解釈がどんどん曖昧化されていってしまい、その弊害が現場で起こっているのではと思っています。

何が大事かの優先順位がつけにくいのが日本の教育界にずっとあるのではないかと。

世界で例がないほど不登校者がこれほど出ているというのは、システムそのものに、考え方そのものに看破できない歪みが絶えずあるからではないでしょうか?

だからこそ、スポーツ界では《理不尽なことに耐える》を抜けて、《理不尽なことを避けて》を超えて、《理不尽なことを自分達で解消できるようになっていく》ことが求められていると思います。

成長のためにはコンフォートゾーンを抜けることが必須。でもそのためにはまずコンフォートゾーンが確保されていることが大事。

何度だってチャレンジできるような環境作り、そしてチャレンジを繰り返す中で、「今度はこうしよう」「なんで駄目だったんだろう?」という試行錯誤をする下地を育成年代で育むことが、子供たちの成長にとっては非常にかけがえのないことだと確信しています。

小人数制サッカーはまさにそのためのしかけ。少ない人数でやることがゴールではなくて、そうすることで彼らがどんな経験をできるのか、そんな彼らにどんなコーチングをするのかが求められているわけです。

このテーマは今後も様々な覚悟で探求していきたいと思っています。池上さんとももちろんですし、他の教育関係者、スポーツ関係者ともコラボして、企画していきたいですね。

こちら動画配信申込み受付ていますので、ご興味ある方はぜひ。

後半部では「サッカーてスキルがないとできないスポーツ?」という切り口で書いています。

(残り 2292文字/全文: 3720文字)

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