【ゆきラボ】頼りにしてます!ドイツの有名ユーチューバー先生の話/後半はユーロ硬貨の話
こんにちは!今週はすっかり更新が遅くなって、もう日曜日の深夜…というか翌週月曜日になってしまったゆきラボです。すみません。
夏休みの最初の2週間を終えた我が家では、秋から7年生に進級する次男が6年生の復習に取り組んでいます。教材はこちら。
ドイツで子育てしている人ならきっとお世話になったことのあるユーチューバー、Lehrerschmidtことカイ・シュミット先生です。科目は算数/数学。プロフィールによると、ユーチューブでの活動を始めたのは2012年から。子どもにとってスマホやタブレット端末がどんどん身近な存在になっていった2010年代後半に知名度を伸ばし、2020年2月の段階ですでにチャンネル登録者数40万人を抱える存在でした。
パンデミックによる学校閉鎖が始まってからの登録者数の伸びは著しく、2021年6月に100万人を突破。2023年8月現在では登録者数168万人、動画の延べ再生回数は2億回超えで、算数でつまづいたら、とりあえずシュミット先生の動画を観ろ!と言われるような存在です。
動画を観て「理解したつもり」になるだけでは当然ダメなので、今年になってから写真の問題集が出版されました。ページにはQRコードがついているので、先に動画で解説を見てから問題を解くことも、自力でトライしてみて分からないときに動画で確認することも簡単にできます。例えばこちらは最小公倍数の解説動画。
観て頂くとわかるのですが、シュミット先生の解説は、言ってしまえばとても基本的なことをゆっくり説明している「だけ」。動画のスタイルも一貫していて、ノートに手書きで順を追って問題を解いていくシュミット先生の手元が映し出され、シュミット先生が淡々と自分の声で説明していく「だけ」。目から鱗が落ちるような斬新な解説があるわけでもなければ、工夫をこらしたユニークな表現もありません。世の中に数多ある各種の解説動画に比べると、正直言ってとても地味な動画です。
ただ、そもそもの基本的なことを、自分が質問したいタイミングに合わせて、何度でも嫌がらずに繰り返し説明してくれて、途中で解説を止めたり、巻き戻したりしてもよくて、自分のペースに合わせて再生速度も調節できるのは、算数で困っている子どもにも大人にも本当にありがたいところ。現実の生身の先生ではなかなかこうはいきません。
余計なエフェクトのないシンプルな動画からは、シュミット先生の実直さや真面目さも感じ取れますし、分からないところを何回も見ながら例題をこなしていくには、動画は地味なくらいがちょうどいいのかもしれません。「算数で困ったらシュミット先生」と支持され、信頼される存在になっている所以はこの辺にあるのかな、という気がしています。
数字つながりで、コラム後半はヨーロッパのコインのお話です。
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