KAGOSHIMA SOCCER MAGAZINE“カゴサカ☆”

【第102回全国高校サッカー選手権大会 鹿児島県大会決勝戦 神村学園優勝⚽️】

【第102回全国高校サッカー選手権大会 鹿児島県大会決勝戦 神村学園優勝⚽️】

 

2023.12.16 白波スタジアム

神村学園高等部 VS 鹿児島城西高等学校

 

天候/気温/湿度    雨 / 14°C / 74

入場者      2,200

神村学園高等部 10  鹿児島城西高等学校

(前半 0-0  後半 1-0 )

得点者

45分 西丸 道人 (神村学園)

 

102回全国高校サッカー選手権鹿児島県大会 決勝戦が白波スタジアムで行われた。

 

史上初の鹿児島県7連覇を目指す神村学園と、2年ぶりの決勝進出となる鹿児島城西高等学校の1戦となり2,200人の観客が応援に駆けつけた。サッカー部員や生徒たちが集まるバックスタンドは、ハッキリとそれぞれのチームカラーを彩り、さながらダービーマッチの様相だ。

 

試合は、前半から神村学園が攻勢を強める展開となった。丁寧にボールをつなぎながら、城西高校の両サイド背後のスペースへボールを供給すると、そこから決定機も作って行く。

 

4分に名和田 我空 36分には西丸 道人と神村の両エースがシュートを放つも、ゴールには至らず。

一方の鹿児島城西は、屈強なFW岡留 零樹にボールを集め、ロングボールを主体に神村ゴール前を目指していく展開。しかし前半は、神村ディフェンス陣が落ち着いてこれをさばき、こちらも得点を許さない。

 

前半はともに得点はなく、0-0で折り返す形となった。

 

後半すぐにゲームは動いた。

 

45分神村学園は左サイドにボールを展開。エリア左側に進入してきた名和田 我空にボールを預けると、名和田は華麗な足技でマークをはがし、ファーサイドへのクロス。大成 健人がヘディングで合わせるが、ここは城西高校のGK橋口 竜翔が弾く。しかし詰めて来た西丸 道人がゴールへ押し込み先制点。

神村学園がリードする展開となった。

ビハインドを負った鹿児島城西はここから意地を見せる。

50分に矢吹 凪琉を投入し攻撃的な布陣を敷くと、持ち前のスピードとフィジカルで、神村学園の両サイドを打開する展開を作って行く。

後半は幾度となく神村ゴール前に迫るシーンを作って行くが、76分城西GKの橋口 竜翔がクリアしようと蹴ったボールが、味方の選手にあたってしまい、跳ね返ったボールが自身を飛び越えてゴールへ転がって行くシーン。これを見逃さなかった神村学園の佐々木 悠太がボールに詰めていくところに、橋口は後ろからのチャージで倒してしまう。これが決定機阻止とジャッジされ一発退場となった。

 

スコア上の優位に加え、数的優位も手にした神村学園が、以降の時間は手堅くゲームを進め、このまま試合終了のホイッスル。

 

神村学園は7連覇という史上初の快挙を成し遂げた。

 

以下、優勝の神村学園と有村圭一郎監督と西丸 道人選手のインタビュー、決勝戦のフォトをご紹介!

 

【有村 圭一郎監督】

Q.今日の試合の感想をお願いします。

 

今日の試合だけに限らず、城西さんとは激しいバトルがあるので、そこで引かないようにしっかり闘うようにということで臨んで、お互いに締まったゲームができたと思います。

 

Q.攻勢だった前半はどのように見られましたか?

 

最後ゴールネットを揺らすというところが足りなかったですが、そう簡単に点が入るスポーツでもないので、じっくり我慢しながら、相手にチャンスを与えないように、一瞬の勝負をモノにできるように準備しておくようにと後半を送り出しました。

 

Q.後半早々に点が入りましたが、あのゴールはいかがでしたか?

 

一発では決まらなかったですけど、ゴールを奪いたいという選手たちの気持ちがあって、多くの選手がゴール前に詰めていたので、なんとか決まって良かったです。

 

Q.自分たちの強みは発揮できましたか?

 

100%出せたかどうかは、相手もいることで難しかったですが、途中途中はらしさもいっぱい出て、最後勝てて良いゲームが出来たので良かったです。

 

Q.勝敗の決め手は?

 

セカンドボールの回収は鍵だと思っていたので、そういうところで負けずに球際のところで頑張れたのが勝因だと思います。また、最後に点を取るというところで差し込めたのが勝因だと思います。

 

Q.今日の試合に向けては何か準備をしたことがありましたか?

 

今日の戦い方で言えば、自陣の深い位置まで長いボールを蹴り込まれると、ピンチを作ってしまいかねないと思ったので、 早い段階からセンターバックのところにプレッシャーに行って、自分たちの深いエリアまで蹴り込ませないという形で戦いました。最初それがうまくいって、自分の深い位置まで入られなかったのが良かったです。

 

Q.全国大会に向けての抱負は?

 

去年はベスト4で注目されると思いますし、また今年は新たな歴史が作れるように一つ一つ勝ち上がっていきたいと思います。

 

【西丸 道人選手】

Q.優勝した今の気持ちを聞かせてください。

 

一番ホッとしている気持ちが大きくて、仲間からもおめでとうという声が多いので、ホッとしています。

 

Q.今日の相手の城西高校は、今年敗戦したこともある相手でした。どんな思いで試合に入りましたか?

 

本当に今年入って2回負けているので、まだ1回しか借り返せていないので、そういう意味でも、しっかり勝って借り返そうという気持ちがあったので、勝ててよかったです。

 

Q.自分たちのサッカーとしての出来はどうでしたか?

 

ボールを大事にする時間もあったので、悪くない試合だったんじゃないかなと思います。

 

Q.攻撃の部分を振り返ってどうでしょうか?

 

自分が攻撃を牽引して、絶対今日は勝つんだという強い気持ちがあったので、そういう意味で攻撃を活性化することができて良かったです。

 

Q.そして貴重な決勝点、キャプテン自ら奪いましたがいかがでしたか?

 

昨日も良いボールが入っている中で、なかなか点が取れないことが多かったので、今日は怪我人だったりサポートのメンバーの分までという気持ちが強かったので、それがゴールになってよかったです。

 

Q.キーパーからのこぼれ球を押し込むという形でしたけど、ゴールを振り返ってどうですか?

 

やっぱりこぼれだったり、小さいところまで狙いという風にずっと言われていたので、(福田)師王さんみたいな形で最後押し込むことができてよかったです。

 

Q.去年の福田選手の姿が脳裏に浮かびましたか?

 

イメージ的にもあったので、似たような形になってよかったです。

 

Q.今月末、全国に向かいます。今年の目標とそれに向けた意気込みを教えてください。

 

個人としてもチームとしても、 必ず国立に戻るというところを目標にやってきたので、 必ず国立に戻って次は勝てるように頑張っていきたいです。

 

(取材・文 濱田英作)

 

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